個人でゲームを作れる時代へ!インディーゲームのイベント【Tokyo Indies】に参加してみた

東京インディーズ−会場

最近じわじわと注目されている「インディーゲーム」。平たく言うと”自主制作のゲーム”ですが、実は詳しく知らない人が多いのではないでしょうか。
本記事ではインディーゲームのクリエイターが集まる「Tokyo Indies」というイベントのレポートを通じて、盛り上がりをみせているインディーゲームの世界をご紹介します!
編集・執筆 / VIVIVIT MUROUCHI, AYUPY GOTO

●インディーゲームとは?

インディーゲーム(インディーズゲーム)とは、「Independent game」の略称で、個人や独立企業、同人サークルなど個人単位で作られた「自作ゲーム」の総称です。
コンシューマーゲームのように、一般流通を目的に作ったものから、無料配布のフリーゲームや同人など、ゲームとしての規模は様々です。
スマートフォンだとアプリストア、PC用ゲームはSteamで配信する人が多いようです。

インディーゲームの歴史は深く、過去を遡ると1800年代に発表されたコンピューターの原型になるアイディア「階差機関」用に制作されたゲームが最初のインディーゲームとされているそうです。

現在は個人がゲームアプリやPCゲームを配信できるようになったので、個人でゲームを制作しているクリエイターが世界中にどんどん増えています。まさに「インディーゲームの黄金時代」到来中!

(参考:http://info.nicovideo.jp/indies-game-fest/history/ http://dic.nicovideo.jp/a/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0

● Tokyo Indiesに行ってきた

東京インディーズ−代表者

2017年9月20日の「Tokyo Indies(東京インディーズ)」に参加してきました。
このイベントは定期的に開催されているM、インディーゲームクリエイターのミートアップです。
 
今回は東京ゲームショウ前日だったこともあり、100人以上(!)の参加があったそうです。
参加者は外国人と日本人の半々で、とてもグローバルな印象を受けました。
会場には制作発表プレゼンテーションスペースや試遊ブースもあり、
参加者それぞれが思い思いに交流を楽しんでいました。
 
Tokyo Indies-会場
 
会場は渋谷の《Fab Cafe》
レーザーカッターや3Dプリンターがレンタルできるクリエイティブなスペースなので、クリエイターのミートアップにはピッタリの会場です!

●個性的なゲームが勢揃い!注目のインディーゲームをピックアップ

会場で発表されていたゲームを、いくつかピックアップしてご紹介します。

①3Dキャラのアクションがカッコいい!『Black Blood』

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まず最初にご紹介するのが、hamazakiさんが制作する『Black Blood Breaker(ブラック・ブラッド・ブレイカー)』
全編3DのアクションRPGゲームです。
TVコマーシャルのような紹介動画での発表でした。
個人制作とは思えないクオリティの高さに驚愕です!

 

女の子のキャラクターが武器を持ってダンジョンを駆け巡り、
エンカウントしたモンスターをタップで切りつけ、倒して進みます。

 

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キャラクターはUnityアセットストアから購入したものを使用しているそうです。
3Dを使ったゲームを作りたい方は、こういったリソースを活用するのもひとつの手ですね。

 

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このゲームで一番おどろいたのは、縦横どちらにも対応しているUIです。
多くの場合、モバイル仕様のゲームは縦か横かのどちらかでしか遊べません。
その点『Black Blood』は、縦でも横でもOKなUIの設計なので、自分が好きな向きで楽しめます。
ただ、これを作り上げるのには非常に手間がかかったそうで、「なんでどの会社もやらないのかわかった……。」と言っていたのが印象的でした。(笑)

 

年内にリリース予定のようなので、気になる方はhamazakiさんのブログをチェックしましょう!

② 進んだり戻ったり、時間を自分でコントロール!『Sweep It!』

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次はドット絵がかわいい『Sweep It!』というゲーム。
Omoplata Gamesさんの作品です。
掃除人の主人公・ベップを動かして、モンスターによって汚染された町を清掃します。

 

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横スクロールのレトロな雰囲気のパズルアクションゲーム。
リアルタイムでの時間経過ではなく、自分でコマンドを入力し、それに沿ってキャラクターが動きます。
「右へ2歩からのアタック!」こんなコマンドを入れて敵を倒したり、障害物を避けたりしながら進めます。
失敗したら巻き戻し、もう一度正しいコマンドを探し当ててゴールを目指します。

 

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プレゼンテーションのあとはブースで試遊することができました。
「前へ進めてジャンプ……!だと、棘が刺さってしまう!ここからどうすれば〜!?」と頭を抱えつつものめり込んでしまう、シンプルだけどやりこみ要素の高い作品でした!
こちらもリリースが楽しみです。

 

最新情報はOmoplata Gamesのサイトをチェック!

 

③みんなで遊べるアプリゲーム!走り回るにゃんこがかわいい『宇宙ネコ』

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こちらは『宇宙ネコ』という名前からしてかわいい、株式会社DXECTさんのアプリゲームです。
このゲームは試遊ブースのみでの参加でした。

 

宇宙ネコを走らせて、円で囲んで落とし穴を作り、他のネコ落としていくサバイバルゲームです。
同時にオンラインになっている人と対戦が可能です。
煮干しを食べると、ネコが成長し強くなります。

 


 
とにかく走り回るネコがかわいくてメロメロです!
友達と同時対戦すると、とても盛り上がりそうなゲームでした。
ルールがシンプルなので、誰でも気軽に遊べるのも良いですね。

 

こちらは既にiOS、アンドロイド共にリリース済みなので、
気になる方は是非ダウンロードしてみてくださいね!
iOS版 アンドロイド版

 


今回は著者が気になった3つのゲームを紹介しました。
他にもスーパーファミコンのゲームからインスパイアされた作品や、バルセロナからゲームショウの発表のために参加した作品など、ワクワクするゲームの発表がたくさんありました!
一言でインディーゲームと言えど、ゲームのテーマや内容にはすごく幅がありました。
作りたいものを実現化するためにとことん追求している皆さん、とても生き生きしています!
 

●きっかけは「気軽に集まれるゲーム開発者のコミュニティが作りたかった」

今回で4年目を迎えたTokyo Indies。
最近ではテレビの取材が入るほど、注目のイベントへと成長しています。

 

アルヴィン・フー氏

主催者は『合同会社Hanaji Games』の代表、アルヴィン・フーさん。
アルヴィンさんは米国ボストンの大学でプログラミングを勉強し、卒業後ゲーム開発者を目指し日本へ移住。ゲームアプリの制作会社を経て、3年前に自分の会社を立ち上げました。現在は自分のゲームを作りつつ、依頼されたゲームも制作しています。
代表作『Block Legend』は、アプリストアでトップページに取り上げられるなど、世界中で大注目となった作品です。

 

そんなアルヴィンさんにお話を聞いてみました!

 

—-どうして「Tokyo Indies」を開催しようと思ったのでしょうか?

5年前、日本に来たばかりのときに、自分が作ったゲームを見せたりゲーム開発者ならではの話ができたりするコミュニティがあまりなかったことが、「Tokyo Indies」を作るきっかけになりました。
海外にいた頃は、インディーゲームのコミュニティが沢山ありました。同じ志を持った人と話すと、たくさんの学びや発見があります。特に一人又は小さなグループで制作をしていると、何を作っているのか見失うことが多くありますから……。
ものづくりには、他の人からの意見がとても重要です。

 

東京はゲームの歴史が深い街です。そんな街で開催される「Tokyo Indies」は、Unity・Unreal Engine・インディーゲーム・同人ゲーム・プロ・アマ・日本人・外国人……そういった枠に囚われず、興味のある人なら参加OK!な超オープンなイベントにしたかったんです。気軽にお酒を飲みながら、楽しくゲームの話したいなーって。

 

—-「やっていてよかった」と思うことはありますか?

いつも「やっていてよかった!」と思っていますし、このイベントはこれからもずっとやっていきたいです。コミュニティを形成するには定期的に開催することが大切だと思うので、もう既に3年間、毎月開催しています。定期的に開催すると、行きたいときに行けますから。その甲斐あって、最初は20〜30人から始まったイベントが、いまでは80〜90人が集まるイベントに成長しました。

 

特によかったことは、ゲームを作る人が増えたこと、参加者がステップアップしていることです。ゲームをひとつも作ったことがなかった人が、イベントをきっかけにゲームを作り始めて販売までこぎつけたり、さらにはSteamやアプリストアでフィーチャーされちゃってる人もいます!あとはイベントでの発表から実績をつけて、フリーのゲーム開発者になった人もいますね。そういった人に影響を受けて、みんながどんどん良いゲームを作っていく流れができていると思います。

 

—-今後はどんな方に参加して欲しいですか?

ゲーム開発に興味がある人はもちろん、「本気でゲームを開発したい人」には是非参加いただきたいです。デベロッパーとしてのスキルの不安、言語の壁、コミュニケーションに自信がないなどで消極的になっている人が多いのですが、そんなことは全然問題じゃありません。私達は「同類」なので心配せずに来てください(笑)。 特に、既にゲームを作り始めている人には、次につながるイベントだと思います。
お客さんありきのイベントなので、いつも来てくれている人にも、まだ一回しか来れていない人にも、とても感謝してます!

 

●ゲームを作りたいクリエイターは参加すべし!

今回のイベントへ行ってみて、様々な工夫を用いて作られているゲームの数々に「こんなにクオリティの高いものが個人で制作できるんだ!」と興奮しました!
ゲームはゲーム会社が作るものだけではなく、もっともっと自由なものだと再認識しました。

 

すでにゲーム開発をしている方や、
「ゲームは作ってみたいけど、どこから始めていいかわからない……」
「イラストは描けるけど、ゲームへの実装はできない……」
そんな方も同士をみつけに「Tokyo Indies」へ行ってみませんか?

 

次回は、10月17日(火)19:00〜22:00、渋谷Fab Cafeにて開催です。
少しでも興味が湧いたら、是非一度参加してみることをオススメします!

 

「Tokyo Indies」の最新情報はこちらから:https://twitter.com/tokyo_indies

 

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(2017.10.11)
ビビビット むろうち

著者紹介

ビビビット むろうち

クリエイターを愛するビビビットの人です。 主に中途採用を担当中。 クリエイターがいるところにはいつでもどこでも出没するので、 じゃんじゃん声をかけてください!
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