ぜんぶ学生デザイナーが考えた!サービス提案の展示会 #ビビビット展

2019年7月27〜28日、学生クリエイターの作品展「ビビビット展」を開催しました。「体験デザイン」というテーマで、サービス提案などのUX/UI作品を40以上展示。最終的なアウトプットのデザインに加え、企画やマネタイズまでのすべてを学生クリエイターが考案しました。結果、「独学の困難さを解決するオンラインもくもく会開催アプリ」や「旅行の割り勘支払いをサポートするアプリ」、「イラストを描くときの素材を簡単に見つけられるアプリ」など、身近な課題を解決するさまざまなデザインが生まれました。

当日はビビビット社がご招待したクリエイティブ企業に加え、出展者と同世代のお客さまも。制作の刺激を受けようと、多くの学生で賑わいました。そんなイベントの様子を、同世代のクリエイター目線で覗いてみましょう!
編集・執筆 / YOSHIKO INOUE
イラスト/KUSUNOKI

● もう夏休み。みんな就活とか始めてるのかな……?

● ビジネスもビジュアルもデザイナーが考える、つくる。
「ビビビット展」イベント概要



ビビビット展とは、全国から選抜された学生デザイナーによる展示会です。今回のテーマは2021年卒の学生による「体験デザイン」。体験デザインとは、世の中では「サービスデザイン」や「UX/UIデザイン」と呼称される分野のデザインのことです。色やレイアウトなど、使う側(ユーザー)が触れる一番外側のデザインはもちろん、その企画やサービスにより生じる「体験」の部分に重きを置いた作品が選抜されました。出展者それぞれが日常で感じた課題に対し、デザインによる解決案を提案しています。

 

「ビビビット展 体験デザイン」開催概要

【会場】2019年7月27〜28日(土日)
【場所】アクシスギャラリー(東京都港区六本木5-17-1 AXISビル)
【特設サイト】https://www.vivivit.com/events/vivivit-ten
【出展人数/学年】40名/2021年卒

イベントの主催は、本メディア「はたらくビビビット」の運営会社でもある株式会社ビビビット。
ポートフォリオサービス「ViViViT(ビビビット)」を中心に、クリエイターの就職活動の最適化を目指しさまざまなサービスを展開している会社です。メインサービスである「ViViViT」では、WEB上に求職者が作品を投稿すると、企業からお仕事の誘いが届くというしくみでたくさんのマッチングの場を提供してきました。
全国からオンラインに投稿される作品に対し、たくさんの反応が生まれ、クリエイティブのお仕事につながっていく……。
「そんな状況を、WEBを飛び越えリアルでもつくりたい!」そんな想いで生まれたのがViViViTのリアルイベントである「ビビビット展」です。
回を重ねるごとに出展応募数も増え、注目度が高まってきた本イベント。出展するとどんなメリットがあるのでしょうか?

出展メリット①プロからのブラッシュアップフォロー

ビビビット展では出展が決まると、イベント当日に向け出展作品をブラッシュアップしていきます。ビビビット社の担当がサポートに入り、プロのデザイナー、経営者から「この企画は実用化できるか?」「その課題を解決するためにはどんなデザインが適切か?」という点を一緒に詰めていきます。この作業時間は大変さもありますが、今回の出展者の皆さんもテスト期間や学校課題と並行し、一生懸命取り組んでくれました。
さらに今回は、株式会社サイバーエージェントさんにもご協力いただき、第一線で活躍されるデザイナーさんから展示作品について直接アドバイスをいただきました!グループごとに担当していただいたメンターさんが会場で完成形を見に来られるなど、充実したサポートを行っていただきました。

出展メリット②企業とのコミュニケーション


「ビビビット展」当日は、会場へクリエイターを採用する企業が来場します。今回は述べ150社以上の企業さんが訪れ、出展者とたくさんのコミュニケーションをとっていました。作品のプレゼンをしたり、感想をもらったり……。つくって展示して終わりじゃない、次のステップにつながる展示会です。中には夏のインターンシップや会社見学、面談などが決まった人もいらっしゃいました!
 
さてさて、先程の美大生も会場に到着したようです。

● クオリティの高い作品がいっぱい!出展作品PICK UP

▼ライブ配信によるバーチャル旅行体験「skiptrip」

課題:旅行に行きたいけれど、予算・時間的に難しくためらう人が多い
このアプリで得られる体験:世界中の旅行者がその時見ている景色を配信し、視聴者があたかも旅行しているような気分になれる


Q.作品制作でのこだわりを教えてください。
作者:いつも「どうせやるならちゃんとやりたい」という思いで取り組んでいます。特に自主制作であれば、その作品ならではの世界観を自分で考えられるので、構成要素が複数ある場合は、統一感を納得するまで追求します。
今回の場合でいうと、アプリのアイコンやモーションもユーザーの体験につながると思い、全てコンセプトに合わせて一から作りました。また、直感に頼るのではなくきちんと考えを詰めて存在意義を持たせたい、著作権などがどうしても気になるので安易に素材を使いたくない、といったこだわりもあります。

Q.来場者とのコミュニケーションで印象的だったものはありますか。
作者:「skiptrip」と別に「HygieLink」という、IoT技術を使いシャンプーなどの買い忘れを防ぐパーソナルケア用品の管理アプリも出展しました。

このアプリでは、シャンプースタンドに重量センサーを搭載し、ブランドや香りから商品データを読み取り、データとして管理することを想定しています。ブースに訪れたメーカーの方とお話したときに、“消費者の購買行動をユーザー別に見られること”、“消費者が入力せずとも全自動でユーザー情報がとれること”などがメーカーにとっては貴重なデータになる、というようなコメントをいただきました。自分の展示作品からそんな風にお話を膨らませられたのがすごく印象的です。

Q.ビビビット展の感想を教えてください。
作者:学外展示は今回のビビビット展が初めてでした。学内展示に比べて、来場者とのインタラクションが圧倒的に多かったです。そして、興味を持ってくれた来場者に向けて、自分のアイデアからこだわりまで全てを楽しく語れる場だと感じました。ビビビットのスタッフさんからの非常に丁寧なサポートもあり、自信に繋がる大変有意義な時間を過ごせました。ここまで楽しいイベントは久しぶりでした!

 
 

▼対戦型音楽ゲーム「MIMIC CODE」

このゲームで得られる体験:相手の打った譜面を真似するシステム『ミミックタイム』で、音楽ゲーム好きも「新しい!」とのめり込める



Q.出展作品のこだわりを教えてください。
作者:このゲームのこだわりは、“二人用の音楽ゲーム”というところと、譜面を真似しあう「ミミックタイム」という新システムです。

「ミミックタイム」には相手とスコアの差をつけられるというパフォーマンス要素を含んでいます。上級者はハイスコアを狙った遊び方や、初心者は使用するボタン数を減らしてリズムゲーム感覚でも遊べるので幅広く遊べます。

UI面のこだわりは、音楽ゲームでありながらファンタジー要素があり、どこかバトルゲームを感じさせる画面にした点です。ボタンに合わせてキャラクターのモーションが変わったり、選ぶ楽曲によって背景が変わったり、UIのベースカラーも背景に合わせて変わったり、とにかく「ポップでファンタジーな仲間たちが戦っている」という世界観と曲の世界観を崩さないように制作しました。
また、画面下部分の5つのボタン表記は、ボタンっぽい形状ではなくバトルゲームのスキル表示のようにしました。


Q.ブラッシュアップで特に勉強になったところはありますか。
作者:一番勉強になったのは、明暗など、言葉以外の視覚的な要素でユーザーに情報を伝えることができるという点です。「ミミックタイム」ではプレイヤーのターンの切り替わりがはやいため、「今はどちらのターンか」という情報を瞬時に伝えなければいけません。しかしプレイ画面にはすでにいろんな要素が入っていて、文字情報をいれるスペースがありませんでした。そんなときに、サイバーエージェントのメンターの寺本さんから「ターンの最中にスポットライトをあてたりキャラを弾ませたり、動きや明暗でも伝えることができる」と教えていただきすごく勉強になりました。
他にも、ゲームデザインのトンマナやフォントの扱いなど、初歩の初歩からかなり多くのことを学ばせていただきました。ゲームの世界観に合わせたテクスチャや素材、パーツ作りが必要ということを丁寧に教えていただきました。

Q.ビビビット展の感想を教えてください。
作者:ビビビット展の公募ポスターを見て気になっていたときに、去年参加された先輩に「楽しかったよ、やってみたら?」と声をかけていただいたのが今回応募したきっかけです。
イベント当日は、他大学生と交流できたのもとてもいい刺激になりましたし、何よりも知らない企業との出会いや、興味のある企業さんとお話できたことが一番嬉しかったです。こんな機会は本当にめったに無いので貴重な体験でした!これからもっと頑張ろうと思えました。

 
 

▼価値観の似た者同士の友達グループマッチングサービス「Totally!!!!」

課題:男女問わず、性格や価値観の合う友達の見つけ方がわからない
このサービスでできる体験:価値観の似ている人と出会える


Q.出展作品をブラッシュアップする際、印象に残ったことはありますか。
作者:「このサービスコンセプトを伝えるにはどんなUIデザインすれば良いか」がなかなかわからず苦戦したのですが、ブラッシュアップの際にデザイナーさんに参考になる記事やアプリのUIを教えていただき、それがまさに求めていたものだったので驚きました。プロのデザイナーさんのストックの多さにとても刺激をもらいました。

Q.他の展示作品を見てみていかがでしたか。
作者:プレゼンボードなどの作品の見せ方、説明方法で参考になる部分が多かったです。例えばプレゼンボードに写真やUI画面を多く使用していたり、サービスの使用の流れをイラストを用いて説明したりと、見る側の興味を引く工夫や難しく考えなくても意図がすっと伝わる方法がいろいろあるんだなと思いました。

Q.ビビビット展の感想を教えて下さい。
作者:展示会への出展自体が初めてでしたが、とても有意義な時間になったと思います!自分で企画からデザインまで作り、プレゼンボードを用いて来場者の方に説明するといったところまで経験でき、以前と比べてパワーアップしたな~と感じることができました。また、他の出展者の作品のクオリティが高く、自分の実力はまだまだだなと刺激をもらうこともできました。独学で畑違いのところからデザイナーを目指している身としては、このような機会はとてもありがたかったです!

 
 

▼製品プロトタイプの作り方、道具の使い方、素材の選び方などが調べられるアプリ「SOZO」

課題:プロダクトデザインの加工方法や素材について、知見を得る手段が充実していない
このサービスで得られる体験:キーワードが思いつかなくても、素材・時間・金額から製品プロトタイプの加工方法を調べられる


Q.出展作品のこだわりを教えてください。
作者:GUI(グラフィカルユーザインタフェース)については、使いやすさを1番に、ボタン配置や色についてさまざまな意見を取り入れてデザインしたところです。

展示空間では、製作した小物も一緒に展示したところです。プロダクトデザインについてイメージが湧くようにと思い置いたのですが、実際に多くの企業の方に手にとってもらうことができました。また、ポートフォリオも置いて見てもらい、さらにイメージを深めてくださる企業さんも多かったです。


Q.ビビビット展の感想を教えてください。
作者:とてもレベルの高い方が多くもっと頑張らなきゃ!という気持ちになりました。また企業さんからぜひ使いたい、というコメントや、第一声に面白い!や出資したい!という話をいただけたのが嬉しかったです。自分の発想やデザインが社会に通用するかも!と希望が持てました。自分の作品が社会から講評されることは学生時代にはなかなかない体験なので展示できて本当に良かったと思います!
 
 

▼日本の美大に留学したい韓国人高校生のためのアプリ「MUSUBI」

課題:日本の美大に留学したい韓国人高校生は多いものの、家探しや履修登録のサポートシステムが充実していない
このサービスで得られる体験:日本へ留学した韓国人留学生の先輩に、マンツーマンでサポートしてもらえる


Q.出展作品のこだわりと、来場者の反応を教えてください。
作者:画面の見やすさや配置など、見る人が見たくなる、わかりやすいデザインに力を入れました。来場企業の方からは、留学生の経験ならではのサービスでおもしろいと言われたり、ユーザーが先輩に謝礼を支払うというアプリ内のシステムについて指摘をもらったり、さまざまなフィードバックをいただきました。

Q.ビビビット展の感想を教えてください。
作者:たくさんの企業さんと話ができてよかったです!参加者間の交流もすごくおもしろかったので、また機会があれば応募してみたいです。すごく貴重な経験でした。また機会があれば、今より成長した姿で出展したいと思いました。

 

 
その他にも、さまざまな課題を解決するデザイン提案が展示されました。そのテーマを一部抜粋してご紹介します!

●ゲーム攻略の口コミサイト
●フェス当日に現地で友達を見つけられるサービス
●ロードバイク初心者のための、玄人による道情報・自転車シェアリングサービス
●自分のイレギュラーサイズに悩むユーザーと服飾クリエイターのマッチングサービス
●荷物を増やしたくないけれど、おしゃれも楽しみたい旅行者のためのバーチャルクローゼットサービス
●マニアックな古着好きのための古着屋検索サービス
●独学の困難さを解決するオンラインもくもく会開催アプリ
●イラストを描くための素材を簡単に見つけられるアプリ
●ドライバーの自動運転をサポートするコンシェルジュプロダクトUIと、その連携サービス
●トーストに特化したレシピ提案アプリ 
●友人とおしゃべりするときの話題を忘れないようにストックできるアプリ

 

● 展示してみてどうだった?出展者さんの感想

学内の企業説明会より一対一の時間が長いため濃密で、思いがけずプレゼンの練習にもなりました。とても良い経験になりました!UI、UXに初挑戦するにしても普段から作っているにしても、熱を持った人が集まりやすくて良いなと思いました。またこういったイベントがあれば是非参加したいです!!(所属:金沢美術工芸大学)

インターン等が決まっておらず悩んでいたのですが、今回たくさんの企業の人とお話をすることが出来て、少しホッとしました。自分の普段の作品が、企業の人や他の大学の人からどう思われるかドキドキしていましたが、みなさん優しく作品について興味を持ってくれました。今後の自信にも繋がるとてもいい機会になりました。(所属:東北芸術工科大学)

自分は働いてる会社のプロダクトをメインに出展したのですが、事業の説明をする練習にもなったし、整理するいい機会になりました。その上でデザイン目線で話せて、普段なかなか会わないような方にも興味を持って聞いていただきとても嬉しかったです。初めて展示会というものに参加させてもらったのですが、声をかけていただいたことにとても感謝しています!(所属:明治大学)

UXを考える上で、自分が大切にしたいこと、社会に求められていることを考えるいい機会になりました。この展示で得たものは今後の制作に必ず活きてくると思います。(所属:法政大学)

展示したことでSNSなどでたくさん感想をいただけて、今後の自信につながりました!また、たくさんの企業の方から連絡をいただけて、ご縁がたくさん生まれました‥!また展示したいです!(所属:宮城大学)

さまざまな企業の方から励ましのお言葉をいただけて、かなり自信につながりました!更に学生やスタッフの皆さんとの交流がとっても楽しく、帰るのが寂しかったです。素敵な機会を与えてくださり、ありがとうございました!!!(所属:常葉大学)

スタッフさんと学生の距離感が近くて相談しやすかったです。学生交流もイベント自体もすごく楽しくて、その後の夏休みも頑張ろうと目標ができました!(所属:長岡造形大学)

 

● 最後に

今回の出展者の感想では、「今後の制作の自信につながった!」という方が多かったのが印象的でした。時間をかけ、夢中になって作ったものに対したくさんのフィードバックをもらえることは、大きなやりがいに繋がりますよね。

今回のテーマである「体験デザイン」は、サービスデザインやUX/UIデザインとも言われ、デザイナー求人の中でも最も求人数の多い領域です。ViViViTサービス内でもお仕事の募集が最も多く、年々採用需要が上がっています。しかし、専門で学べる場所は美大などでもまだ多くはありません。
ビビビット展では、学生の展示経験の場の提供というだけでなく、展示作品のブラッシュアップサポートにも力を入れて取り組んでいます。独学で勉強している人やUX/UIデザインに挑戦してみたい人に向けて、スキルアップ講座などを出来ればと思っていますので、興味のある方はぜひチェックしておいてくださいね。

そして!2019年冬に次のビビビット展を開催することが決まりました!ビビビットと一緒に展示経験をしてみたい方、企業とコミュニケーションをとれる展示イベントに参加してみたい方、同世代に刺激をもらいたい方……!ぜひ一緒に、ビビビット展をつくりあげましょう!
最新情報はViViViTのユーザーメール、公式ツイッターでお知らせします。
 
 
「ビビビット展 体験デザイン」に出展いただいた皆さん、ご来場いただいた皆さんありがとうございました!
 

● ビビビット展は以下企業様の協賛で開催いたしました。


●アドビシステムズ株式会社
●株式会社カヤック
●株式会社たき工房


●エキサイト株式会社
●株式会社サイバーエージェント
●株式会社ビズリーチ
●LINE株式会社

 
 

(2019.8.7)
Yoshiko Inoue

著者紹介

井上佳子Yoshiko Inoue

はたらくビビビット編集長。 株式会社ビビビットの社員です。メディアを通し、制作活動やデザイナーの就活に役立つ情報を発信していきたいです! Twitter
記事一覧へ