社交的でなくても大丈夫!?クリエイターにとって大事なコミュニケーション力とは

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人とのコミュニケーションが苦手なまま、社会人になって仕事をすることに不安を感じている人はいませんか?ビジネス上でのコミュニケーション力、特にクリエイターに必要なコミュ力というのは、社交性がすべてというわけではありません。会話が苦手だとしても身につけられる、現場で働くために必要なコミュニケーション力をご紹介したいと思います。
編集・執筆 / ASAMI KIMURA, AYUPY GOTO

● 「コミュニケーション力」はやっぱり必要。でも…?

社会に出て働くとなると、職種関係なく誰にとっても必要となるのが「コミュニケーション力」です。ですが、一言で「コミュニケーション力」といっても様々なスキルがあります。

一般的にコミュニケーション力といって連想するのは「社交性」、「話し上手」、「どんな人とでも話せる」などが多いかと思います。しかしそもそもこの言葉自体にきちんとした定義があるわけではなく、ある程度共通の認識が持たれているに過ぎません。どちらかと言うと、先ほど挙げたコミュニケーション力の連想イメージは、ビジネスシーンでのコミュニケーション力とするにはあまり正しくない認識なのです。

例えば自己PRにおいて「私の長所はコミュニケーション能力があることです」と言う人がいるとします。こういう人は、もしかしたら企業が求めるコミュニケーション力を持っていないかもしれません。なぜなら、コミュニケーション力がどういった能力を指すのか本当に分かっている人ならば、実際にもう少し具体的な言葉を使うと考えられるからです。

ズバリ、企業が求める「コミュニケーション力」とはどのようなものなのか?
次の項目で考えていきましょう。

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● 相手の要望を聞き出し、自分の考えを伝える能力

企業が求め、クリエイターにも必要なコミュニケーション力は論理的に話せる能力です。普段話しているであろうフリートークが強いほうが良いことには間違いありませんが、業務上重要なコミュニケーション力ということであれば、以下のような内容に絞ることができます。

  • ・クライアントの要望を聞き出し、正しく理解、提案すること
  • ・プランナーやエンジニアなど、異なる職種が関わるチーム内で連携が取れること
  • ・制作物に対しての自分の考えや狙いを伝え、相手に理解してもらうこと

自分にとっては制作物自体が表現手段だから…と言いたくなる人もいるかもしれませんが、アーティストでない限りは組織の中で働いたり、顧客を相手に仕事をします。言葉によるやり取りを如何にスムーズにこなすことができるかは、制作物の成果に繋がる大切な部分です。

● コミュニケーションの優先順位

コミュニケーションに関する能力は求め始めれば終わりがありません。そこで、苦手な人でも着実にクリアしていけるよう、仕事で必要なコミュニケーション能力を優先順にみていきましょう。

・必要なコミュニケーション力度 ★★★

・結論から話す
結論から話すことでこれから話すことの趣旨が明確になり、その後の意思疎通の時間が短縮されます。「話す」ではなく「伝える」ことに重点をがあることを念頭に置くのが大事です。もし結論が分からないまま話の流れを追わなければいけないとなると、聞き手側にはストレスが生じます。このときの相手の心情を想像できるという人ならば、きっとすぐに意識した話し方ができると思います。

・自分の意見ばかりを通さない
クリエイター目線になると自分の提案するものにこだわりが生じることもあるでしょう。しかし、ビジネスの世界で基本となるのは「相手の話を聞くこと」です。対クライアントであればその要望を聞くこと(要望を理解した上でより良い提案をすることはあります)、プロジェクト内であれば協調性を持ち目標を達成することが重要です。自分の案を通すことよりも、ふかん的な視点で仕事をすることを目指しましょう。

・報連相(ホウレンソウ)
社会人の基本である報告、連絡、相談です。ホウレンソウ「する側」として考えてしまうとなかなかピンと来ないかもしれませんが、「される側」の立場に立って考えてみるとその重要性が分かるはずです。現状を把握し、効率よく業務を進める上で必須となるコミュニケーションです。「相談」がなかなかできないという人は、それが自分だけの問題だと思いこんでしまっている傾向があります。仮に相談をしないで失敗した時の損失を考えると、その相談が全体にとって必要であることが理解でき、遠慮する必要が無いことがわかります。

・挨拶
会社内でも会社外でも、まずはここから始めてみましょう。会話が苦手な人も、元気に挨拶ができれば人に良い印象を与えます。苦手な人はつい会釈だけになりがちですが、逆に俯いた顔を印象づけてしまうことも。とにかく明るく大きな声を出すことを意識してみましょう。

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必要なコミュニケーション力度 ★★☆

・表情
聞き手になるときには表情や相づちに気を使い、相手の話に耳を傾けている様子を見せると良いでしょう。表情と言っても喜怒哀楽を表に出すということではなく、口角を上げてみるなどちょっとした意識で構いません。相手の話をきちんと聞いていることが伝われば、その後も話しやすく接してもらえるでしょう。

・行動における気配り
言葉に出さなくても、行動で相手への気配りを示すことができます。気配りというと抽象的で高度なものに感じるかもしれませんが、わかりやすいところでいえば、ビジネスマナーの延長線上をしっかりと押さえておくことでも良いのです。

必要なコミュニケーション力度 ★☆☆

・話題の多さ、会話を続けること
会話そのものが得意でなくても、上記のことができているのならば仕事上で問題になるということはありません。ただ、社会人となればどうしても会話を進めなければいけない場面が訪れます。対人に苦手意識を持っている人も、地道に場数を踏んでいき、少しずつ慣れていく努力をしていきましょう。業界のトレンド情報や、最近話題のニュースなどの情報収集をしっかりしておけば、乗り越えられることが多いと思います。

● 最後に

多くの場合、自由な会話を苦手としている人が「自分にはコミュニケーション力がない」と思っている傾向があります。しかし、仕事で本当に必要なコミュニケーション能力のポイントを理解していれば、人とのコミュニケーションに恐れることは無くなります。肝心のクリエイター業務で本領を発揮できるよう、ポイントを抑えたコミュニケーションを狙って行動しましょう。

(2016.2.18)

著者

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K村

UI/UXデザイナーとして働く会社員。コピーライティングを学んでからマーケティングへの関心が強くなった。SF的なものが好き。はたらくビビビットのインターン1期生。

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