みなさんはデザインイベントに参加したことはありますか?会場でどんなことが行われているのだろう…と気になっている人も多いのではないでしょうか。何かきっかけがないと行く機会があまり無いと思うのですが、様々な経験ができるため、学生のうちから積極的に足を運んでおくと自分の為にもなるので良いと思います。今回はデザインイベントとはどういうものなのか、参加するとどんな利点があるのかを詳しくご紹介します。
編集・執筆 /SHIGEMATSU, AYUPY GOTO
デザインイベントとは……?
デザインイベントとはその名の通り、デザインに関するイベントのことを指しています。主に美術館やギャラリースペース、商業施設の催事場といった場所で開催されています。その中でも、特に学生の皆さんにオススメしたいのはセミナーや、ワークショップ、対談のトークショーなど、参加すると勉強になるデザインイベントです。
一人で参加するのはちょっと……と考えている人も多いと思いますが、一人で参加するのも全然大丈夫な環境です。意外と一人で来ている人もたくさんいるので、安心してください。その場で初めて会った人と話すのは緊張するかもしれませんが、そういう場所でのつながりが、今後に生きてくる場合もありますし、就活などで必要になってくるコミュニケーション力を磨くいい機会にもなります。実際に参加することで得られるメリットはたくさんあるため、まずは勇気を持って参加してみることが一番だと思います。
参加する利点
では、参加することでどのような事が期待できるのでしょうか。実際のイベントを例に挙げながら考えていきたいと思います。
学校では学べない経験や知識を得ることができる
学校では、所属する学科に沿った専門的な知識・技術を勉強をすることがほとんどだと思いますが、特にセミナー形式のイベントでは自分が身に付けたい能力を集中的に学ぶことができます。習ったことのない分野や、ソフトなどの詳しい使い方について知れます。こういった機会は自主的に動かないかぎりなかなかないと思うので、いろんなスキルを身につけたい人は一度参加してみることをオススメします。たくさんの知識を身につければ、自身の強みにもなるため、就活や制作を進めるにあたってもとても有利になります。
交流することができる
イベントには多くの人が参加しているため、たくさんの人と交流することができます。他の学校の人はもちろん、中には実際に現場で働いている人も来ている場合があるため、仕事の話やどういった観点でデザインを考えているのかといった普段はなかなか聞けないことを詳しく聞くチャンスでもあるのです。イベントがきっかけで、得ることのできるつながりもあると思います。
補足ですが、イベントに参加する時は名刺を持っていると自分の自己紹介をする時に役立つため、非常に便利です。最低限の要素として名前、所属、連絡先を記載するといいでしょう。学生のうちから名刺を持ち歩く習慣をつけておくと、活躍の場が増えると思います。
貴重な話を聞くことができる
対談やトークショーのイベントでは、現場で活躍するクリエイターの生の声を聞くことができるのが、とても魅力的です。有名なアートディレクターや映像作家、デザイナー、アーティストなど直接話せる機会は滅多にありません。そういった方々に質問できる時間が設けられているのも、イベントならではです。聞きたい事がある場合は事前に質問を考えておき、積極的に聞いてみましょう。もしかすると、貴重な話が聞けるかもしれません。
勇気を出して行ってみよう!様々なイベント紹介
今回はデザインイベントのなかでもセミナー・講義・ワークショップ・トークショーなど、知識や技術がレベルアップしそうなイベントに絞ってご紹介します。
ポートフォリオジム
ポートフォリオや冊子を作る時に使えると便利なソフト、Indesignの使い方を分かりやすく教えてくれるセミナーです。Indesignを使ってみたいけど、使い方が分からない……という初心者の方にオススメです。作品のレイアウト方法やフォントの選び方についても知る事ができるので、デザインをする上での基礎的な部分を学ぶ事ができます。
https://vivivit.co.jp/archives/570
開催日時 2016年11月6日(日) 13:00〜18:00
▼詳しくはこちら
https://vivivit.co.jp/archives/570
デザインの解剖展 トーク アートとデザイン
「デザインの解剖展」のディレクターであり、グラフィックデザイナーの佐藤卓さんと、美術家の大竹伸朗さんの対談です。展覧会に合わせたテーマで、普段どういった観点でデザインを考えているのかを異なる職業の二人が対談を通して考えるというイベントです。展示の内容はデザインを要素ごとに解剖し、その解剖の方法を来場した人と共有するという面白い内容になっています。
http://www.2121designsight.jp/program/design_anatomy/
開催日時
デザインの解剖展 2016年10月14日(金)〜2017年1月22日(日) 10:00〜19:00
デザインの解剖展 トークイベント 2016年10月29日(土) 16:00〜17:30
▼詳しくはこちら
http://www.2121designsight.jp/program/design_anatomy/events/161029.html
dotFes 2016 渋谷
各方面で活躍されているクリエイター・経営者の方々をお招きし「未来のデザイン」について、ワークショップやトークショーを通して考えるという内容です。インスタレーションや展示作品も充実しているため、いろんな体験できます。ユニークなプログラムもたくさん準備されているため、イベントを通してデザインとは何か?を改めて考える事ができると思います。
http://www.dotfes.jp/2016shibuya/
開催日時 2016年11月20日(日) 12:00〜19:00
▼詳しくはこちら
http://www.dotfes.jp/2016shibuya/
TOKYO DESIGN WEEK
デザイン、ファッション、ミュージック、アート、インタラクティブを中心に、30を超える様々なコンテンツが満載のクリエイティブの祭典です。開催中は全国の美大生の展示や、体験型のワークショップ、トークショーなどたくさんのイベントが開催されています。かなり大規模な展示で、内容もかなり充実しているため一日を通して楽しむことができます。
http://tokyodesignweek.jp
開催日時 前期 2016年10月26日(水)〜10月31日(月) 11:00〜21:00
後期 2016年11月2日(水)〜11月7日(金) 11:00〜21:00
▼詳しくはこちら
http://tokyodesignweek.jp
UI Crunch for UNDER 25
メディアアーティスト真鍋大度さんの講演や、若手でありながらも活躍するクリエイターの方々のプレゼンテーションを聞くことができるイベントです。「若手デザイナーがもっと成長できる場所を」というコンセプトを元に開催されます。講演や質疑応答、ディスカッションの他に交流会も行われます
http://ui-crunch.com/u-25/
開催日時 2016年10月25日(火) 19:00〜22:00
▼詳しくはこちら
http://ui-crunch.com/u-25/
オリジナルデザインのクラッチバッグ作り
手書きで描いたイラストや撮った写真の素材を使ってオリジナルのクラッチバッグを作るワークショップです。画用紙の上にデザインを描き、描いたものプリントして作業に入ります。難しい工程はスタッフの方がサポートしてくれるそうです。こちらは予約制なので、参加する時は予約を事前に行う必要があります。
https://makers-base.com/tokyo/event/detail?event_id=264
開催日時
予め用意している日程の枠で予約する方法か、希望の日時で新たに枠を設けて予約する方法のどちらかを選択
▼詳しくはこちら
https://makers-base.com/tokyo/event/detail?event_id=264
最後に
デザインイベントに参加することは少し勇気が必要かもしれませんが、周りの人よりも積極的に動ける行動力が、将来的に一歩先にリードできるかどうかに繋がってきます。参加することで思わぬ出会いがあるかもしれません。まだ参加したことのない人も、今回の記事をきっかけにデザインイベントについて少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです。
(2016.10.10)
著者
はたらくビビビット
ポートフォリオとデザインのリファレンスメディア