皆さんは面接前日、どのように過ごしていますか?別の会社の選考に行ったり、課題に追われていたり、ポートフォリオを準備したり……就職活動期間にやるべきことは沢山あります。しかし面接で慌てないためにも、前日はしっかりと準備をしてのぞむことが重要です。今回は、前日に必要な面接の準備の重要性と対策方法についてご紹介したいと思います。
編集・執筆 /ARAAKE MAYU, AYUPY GOTO
● 明日は面接!面接の準備をしよう
明日受ける企業についてどのくらい知ってる?
面接では「弊社のデザインで印象に残っているものはありますか……?」といった、その企業の制作物についてや、他社との違い、魅力……など詳しく聞かれることがあります。前日には、面接を受ける企業についてもう一度しっかりと調べておく必要があります。
企業のWebサイトを確認しよう!
その企業のWebサイト(別名:コーポレートサイト)には、企業理念・強み・コンセプト・制作実績……などが記載されています。Webサイトを見て企業研究しておくことをおすすめです。面接では、企業の言葉をそのまま使うのではなく、しっかりと自分の考えを言葉に変えて話せると、より企業の人たちに思いや情熱が伝わると思います。企業の制作物についてもなぜそれが印象に残ったのかまで答えられるようにしましょう。また、リクルートサイトを作っている企業もあるので、新入社員の方からのメッセージなどを読んでおくと明日の面接のモチベーションにも繋がると思います。
学校の就職課の資料を活用しよう!
学校の就活課には、企業についての情報や、過去の先輩たちが受けた企業の選考内容などが記載されている資料がまとめられています。選考日程や内定をもらうまでの流れが細かく書かれたものもあるので、面接までに見ておくと過去にどんな質問があったのかを知ることができます。面接前に見ておくことで勉強になると思います。
学校ごとで就職課の取り組みは異なりますが、さまざまな情報が得られると思うので一度調べてみることをおすすめします。もしかしたら、自分が受ける企業を過去に先輩方が受けていたかもしれません。
面接対策はバッチリ?
デザイナー職の面接では、あなた自身のこと、あなたの作品・ポートフォリオについてを問われながら面接することがほとんどです。どちらのことを聞かれても、その企業に入りたい!という思いと自分らしさを伝えていかなければなりません。話したい内容をしっかりと考え、面接官に自分の思いを伝えましょう。
志望動機はちゃんと言える?
面接で聞かれる可能性が一番高いのは、志望動機と自己PRです。このことはしっかりと言えるようにしておきましょう。また面接で質問される前に「自己紹介をお願いします。」と言われることも多くあるので、学校名・名前ともう一つ自分のことを知ってもらえるような内容を用意しておくと良いでしょう。会社によりますが面接時間が長いところでは、あなたが一番困難だったこと、学校以外で頑張ったこと、長所・短所……様々なことを聞かれるかもしれないので、しっかりと話せるように準備しておきましょう。
時間を考えて!ポートフォリオ面接
ポートフォリオ面接ではほとんど時間が指定されます。その時間は企業ごとに変わりますが、短くて3分〜4分、長くて10分〜20分又は時間を指定されずに「あなたのポートフォリオについて話してください」と言われることもあります。
時間の計り方も企業側がタイマーなどで計ることもあれば、自分で時計をみて時間以内にプレゼンしないといけない場合があったりと、やり方は企業ごとで違います。しっかり対策をして、時間内で自分の作品について話せるように準備しておくことをおすすめします。
短い時間(3〜5分)……一つの作品などを中心に話す。しかし、ただその作品の紹介だけにならないように、こういうことを意識してデザインしてきたなど、ポートフォリオ全体についても話せるようにした方が良いでしょう。
長い時間(10〜20分)……ポートフォリオ全体の流れに沿って、複数の作品を詳しく話す。時間が長いと話が単調になってしまうことがあるので、作品の順番なども考えて話すといいかもしれません。
企業によってポートフォリオの面接時間は異なるので、短い時でも長い時でも焦らないように、話す作品や内容を考えておくのが一番良いかもしれません。その時はタイマーやストップウォッチを使ってしっかり時間を計ってみることをおすすめします。
もっと詳しく!ポートフォリオ面接で大切にしたいこと
日時や持ち物確認は前日にしよう!
前日には必ず、企業から来たメールや案内をもう一度確認しましょう。スケジュール帳に書いた日付と企業からのメールを確認して、間違っていないかを必ず確かめましょう。日時や持ち物を再確認してそこから準備を始めましょう。
ポートフォリオや作品はどう持って行こう?
ポートフォリオや作品はどうやって持って行きますか? A4サイズの場合はもしかしたら鞄に入るかもしれませんが、A3など大きいサイズの場合は丈夫な袋に入れて持って行きましょう。作品を持って行く際で一番気になるのは、その日の天気予報です。家を出る際に慌ただしくならないためにも、前日に天気予報を確認して、持ち物の準備をしておきましょう。
● 面接会場には余裕を持って到着しよう!
面接の時間ギリギリに行って焦ってしまうことがないように、余裕を持ってその面接会場の最寄り駅には到着しておくことをおすすめします。
最寄駅には何分前についておくべき?
前日のうちに電車での行き方などを調べておきましょう。午前中からの面接では、通勤ラッシュなどとかぶる可能性もあるため最低でも集合時間や面接時間の30分前には面接が行われる最寄りの駅についておくと良いでしょう。
早く着いたら、時間までリラックスして過ごしましょう
- カフェなどに入って、面接内容をもう一度確認する
- トイレなどで身だしなみをチェック
- その企業の周りを散策してみる
● 面接が始まる前の心の準備
指定された時間前にはその面接会場に到着しておきましょう。あまりにも早く着きすぎるのも迷惑になるので10分〜15分前が目安です。
待合室などに通されたら
● 身だしなみチェック
簡単に身だしなみを整えておきましょう。(女性のお化粧直しなどをする場合は待合室でやるのではなく、化粧室で直しましょう。)
● 私語の注意
合同面接など複数の人と一緒になるときは、きちんと挨拶をし大きな声でのおしゃべりなどは避けましょう。
● 携帯電話
携帯電話の電源をチェックし面接中に鳴らないようにしましょう。(待合室では携帯電話をいじるのは控えましょう。)
● 面接内容の確認
エントリーシートや履歴書を見直し、志望動機などを確認しましょう。
● ポートフォリオ・作品準備
ポートフォリオ・作品は面接のときにスムーズに出せるように袋から出して準備しておきましょう。
● 最後に
面接を落ち着いて乗り切るには準備を徹底することです。選考が重なると選考課題やポートフォリオ直し、卒制、バイト等、毎日いろんなことに追われてしまいます。しかし面接前日には、しっかりとその企業の準備をしておくと、出かける間際に焦ったり、面接会場で慌てたりすることがなくなります。面接前は誰もが緊張するものです。その緊張が焦りなどに変わらないようにするためにも、準備は欠かさないようにしましょう。
(2016.6.30)
著者
はたらくビビビット
ポートフォリオとデザインのリファレンスメディア