デザイナー就活をした先輩に聞いた!就活中にモチベーションを上げる方法

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就職活動中、選考が思い通りに進まなかったり、学校課題との両立がうまくいかなかったりと、人それぞれ気持ちの波が起きると思います。気分の落ち込みから抜け出せずにいると、どんどん就職活動が苦痛になってしまいますよね。デザイナー職の就職活動に成功してきた先輩たちは、そんな時どのように乗り切ったのでしょうか。気分の変化を表したグラフとともに、モチベーションを上げる方法をご紹介します。
編集・執筆 /YOSHIKO INOUE, AYUPY GOTO

●就職活動中、モチベーションが下がるのはどんな時?

①面接や説明会など、就職活動をすること自体が面倒なとき

就職活動自体に意欲が持てずにいると、就職活動を始めるまでに時間がかかってしまう場合が多いです。もしくは、やる気を出せずあまり準備をしないまま始めてしまい、なかなか良い結果が出ないという場合もあるようです。
就職活動をそれぞれのタイミングで始めることは何も悪いことではありませんが、就職活動に対する意識は早めに持っておいて損はないようです。

②受けたい企業が見つからないとき

就職活動を始めて、さまざまな会社のHPを見たり、説明会に参加してみたりするものの、自分に合う企業や情熱を注げる仕事が何かわからない間は、モチベーションも下がりがちです。受けたい企業が見つからず時間だけが過ぎてしまう…ということも。そんな時は、自分が決めた職種から幅を広げて考えてみても良いかもしれません。
(→デザインの仕事も多種多様。デザイナーの種類を知って視野を広げよう!)

③選考がうまく進まないとき

就職活動のモチベーションが下がる一番の理由は“選考がうまく進まないとき”、と答える人が多いでしょう。特に第一志望だった場合や最終選考まで進んでいた場合など、その企業への志望度が大きいほど、ダメージも大きいです。なかなか次の企業を探したりポートフォリオを作り直したりする気持ちにはなれず、気分が下がりがちでしょう。

④周りの人の就職先が決まりだしたとき

クリエイティブ職は、会社によって選考時期がさまざまです。同じデザイナー職を採用していても、選考時期が約1年違う場合もあります。そのため、自分と同じ業界を目指す人が周囲にいないと、互いに高め合いながら頑張るということがなかなかできないようです。
反対に周囲が同じ業界を目指す人ばかりでも、内定をもらうタイミングの微妙な差で焦りが生まれることもあります。

⑤卒業制作が忙しくなってきたとき

4年間の集大成となる卒業制作が本格化すると、制作と並行して就職活動を行わなければなりません。卒業制作の中間審査と面接の日程が重なるなどもあり得るので、物理的に時間がなく、気持ちに余裕を持つことが難しくなります。また、卒業制作中と就活中で頭の切り替えが大変だと感じます。

●こうして乗り切った!
先輩が行った、モチベーションを保つ方法

デザイナー職の就職活動を行った先輩の、モチベーションの波をグラフで表しました。

【カーデザイン業界内定 Aさん】

グラフ1
A(3年・8月)…デザイン系のアルバイトを探し始める。
B(10月)…グラフィックデザインのアルバイトが思いのほか楽しく、そのまま就職しようかと思い始める。
C(12月)…専攻の教授に企業のデザイン実習を勧められ、その時案内が来ていたすべての企業にエントリーする。
D(2月)…5社ほどエントリーし、そのうち2社の実習に参加する。会社の雰囲気をつかむことができ、良い経験となった。
E(3月)…実習先から結果をもらう。その後、4年の10月に正式に内定をいただいた。

Q.就活中にモチベーションを上げるため、行ったことを教えてください。

デザインのアルバイトの時も、実習にエントリーしたときもそうだったのですが、就職活動中はいろんなチャンスが突然やってきます。そのチャンスを見逃さずすぐに対応できるように、ストレスのない作業環境を作ってモチベーションを上げました。
お金は少しかかってしまいましたが、そうしたことで急なポートフォリオの締め切りや、気持ちの切り替えに対応できたと思います。

【パッケージデザイン業界内定 Bさん】

グラフ2
A(4年・5月)…複数企業の選考が順調に進む。
B(6月)…第一志望の会社に落ち、全てのことにやる気がなくなる。
さらに教育実習に行っているうちに周りの友人が内定をもらい始め、焦る。
C(8月)…1社内定をいただいて嬉しい反面、これでいいのか悩む。
D(10〜11月)…就職活動を継続し、加えて2社内定をいただく。就職先を決め、卒業制作へ切り替えた。

Q.就活中にモチベーションを上げるため、行ったことを教えてください。

選考場所の近くにある美術館やギャラリーを調べ、選考後に足を運ぶようにしました。「展示を観に行くのがメインで、面接はついでだ!」くらいに考えられると、気持ちも少し楽になりおすすめです。また私はチョコレートが好きなので、その駅周辺でチョコレート屋さんを見つけたときは少し値が張ってもご褒美に買うようにしていました。

【学科編入を決意 Cさん】

グラフ4
A(3年・1月)…企業のポートフォリオ相談会に向け、一旦ポートフォリオ完成させる。作品をまとめたことにより、自分のやりたいことが見えてくる。
B(3月)…「受かったらいいなぁ」くらいの気持ちで受けた企業の最終選考まで残る。本気で最終選考に取り組むも、周りとの実力の差を見せつけられ落ちる。
C(4年・7〜8月)…いくつかの会社の選考に進むもののやる気が出ず、適当な気持ちで就職活動を続けてしまう。このまま妥協していいのだろうか?後悔しないだろうか?と悩み始め、ぱったり就職活動をしなくなる。
D(11月)…進学をして就職活動をやり直す決心をする。試験の準備を始める。
E(12月)…視覚伝達デザイン学科の編入試験に合格。卒業制作に集中し始める。

Q.就活中にモチベーションを上げるため、行ったことを教えてください。

ポートフォリオや作品は、人の意見を取り入れながら作るようにしていました。人に見てもらうことで作品がひとりよがりにならず、一石二鳥で良かったです。作業をするときは1日のノルマを設け、それが達成できたらそれ以上作業はしないと決めて切り替えていました。
また、デザイナーさんの講演に参加して常に理想のビジョンを持ち続けるようにしたり、ときには友人と遊ぶ予定を入れたりして、それを楽しみに頑張っていました。

【デザイン事務所内定 Dさん】

グラフ3
A(4年・4月)…やる気を持って就職活動に臨む。
B(9月)…大きい企業を受けるが落ち、だんだんとモチベーションが下がる。
C(10月)…内定をもらった友人が増え、焦り始める。
D(12月)…卒業制作が忙しくなり、就職活動は後回しにする。
E(2月)…今までしていなかった分、すべての時間を就職活動に費やす。短期集中で取り組み、4社から内定をもらう。

Q.就活中にモチベーションを上げるため、行ったことを教えてください。

私の就職活動は短期集中だったため、活動中はほぼ毎日いろんな会社を訪問していました。すると自然と就活第一の生活になり、生活も気持ちも全体的にピリッとしていました。そのため、面接の帰りにはお店や駅の周辺を見てまわるなどして、新しい発見を楽しみながら気分転換をしました。初めて降りる駅も多かったので、楽しみながら就職活動に取り組めました。

●まとめ

先輩たちの意見を聞くと、モチベーションが低下した時は

◯人に積極的に会う
◯好きなことで気分転換をする
◯気分を上げるために、少しの贅沢を自分に許す

などの方法で再びやる気を出していたようです。
気分が落ち込んだ時は人に会うこともおっくうになりがちですが、友人とたわいもない話をすることで自分の向いてる仕事に気付けることもあります。また、就職活動を進める中で変化していく気持ちを確認するためにも、改めて自己分析をしてみることはおすすめです。
(→ペンを取ってはじめよう!自己分析が進む3つのフレームワーク)
なにかと気持ちの浮き沈みを感じがちな就職活動ですが、ときには我慢をせず自分の時間をつくることも大切です。やる気をチャージし、次につなげる第一歩にしましょう!

(2016.2.24)

著者

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井上佳子

はたらくビビビット編集長。 株式会社ビビビットの社員です。ポートフォリオづくりに役立つ情報発信を目指します。 Twitter

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