デザインに携わっていると様々なフォントに触れますよね。そんな時「もっと個性的なフォントはないかな」「自分の手書き文字がパソコンでも打ち込めたら良いのに」なんて、思ったことはありませんか?そこで今回は、簡単にオリジナルフォントが作れる方法をご紹介します!
編集・執筆 /SUZUKI, AYUPY GOTO
●オリジナルフォントって?
今回の記事では、「独自で制作したフォント」としてご紹介します。既存フォントを変形して作っている方も見かけますが、フォントデータの改変は禁止されていることも多いので注意しましょう。
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●オリジナルフォントを作ってみよう!
1.アイデアを考える
どんなフォントがあったら面白いかを考えます。自分の手書き文字でもよかったのですが、せっかく作るのであれば意外なもので作ってみたい……。
なかなか良いアイディアが思いつかないままいたのですが、夕飯に麻婆茄子を作ろうと豚ばら肉を用意した時、「肉文字なんて面白いのでは……!」と、思ったので作ってみました。
ちょっと可愛い気がしてきました。
2.画像をパソコンに取り込む
画像をパソコンに取り込み、作った文字を切り抜きます。これで素材の準備はできました。あとはフォントデータにするだけです!
3.Calligraphrを使ってフォントデータを作る
無料オンラインサービス「Calligraphr」を利用して、作った文字をフォントデータにします。紙に書いた文字でも、IllustratorやPhotoshopなどパソコン上で制作した文字でも、簡単にフォントデータにすることができます。無料バージョンだと、制作できるフォントデータは1つまでとなっています。
Calligraphr
<URL|https://www.calligraphr.com/?rtom=paintfont&utm_source=paintfont&utm_medium=301>
4.会員登録する
Calligraphrを使用するには会員登録が必要です。メールアドレスとパスワードを設定します。リンクが書かれた確認メールが届くので、そこからマイページに飛んでください。
5.フォントに使用する文字を決める
フォントデータにしたい文字を選択し、テンプレートを作ります。英語、日本語以外にも特殊文字なども選択することができます。ただ、選択できる日本語は約350文字と少なめなので、漢字フォントを制作したい方は注意が必要です。
今回、私は数字を選択しました。
6.テンプレートに文字をあてはめる
テンプレートをダウンロードします。PDFとPNGの二つの形式から選ぶことができます。
テンプレートに切り抜いた肉文字の画像を当てはめました。
7.アップロードする
Upload Templateを選択し、先ほど作った文字をあてはめたテンプレートをアップロードします。
8.フォントデータのダウンロード!
アップロードした文字を確認してOKならBuilt fontをクリックし、ダウンロードします。今回作った肉文字ですが、脂身の部分が白飛びして意図しない形になって面白かったです。コントラスト変えるとまた少し変化するのだと思います。
形式はttf形式とotf形式の二つが選択できるので、都合の良いものを選んでダウンロードしてください。
9.Font Bookに登録
フリーフォントなどと同じように、Font Bookに登録します。ドラックアンドドロップでできますよ。
10.完成!
これでPhotoshopやIllustratorなどのソフトで、フォントとして利用することができます。早速Illustratorで待ち受けカレンダーを作ってみました。良い感じではないでしょうか!?
●さいごに
フォント制作は職人技術のイメージもあると思うのですが、今回の記事でオリジナルフォントを作るハードルが下がったのではないでしょうか?文字作りは想像以上に自由にできます。ぜひ自分だけのオリジナルフォントを作ってみてください。どんなフォントがあったら面白いか考えるのも楽しいですよ。
(2017.6.6)
著者
はたらくビビビット
ポートフォリオとデザインのリファレンスメディア