憧れの人との出会いは有利性を生む!クリエイターに必要なロールモデル

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みなさんは「あの人のようになりたい」と誰かに憧れを持った経験はありませんか。それは身近な人であったり、テレビに出ている人だったり、有名なクリエイターであったり…。人によって憧れる人は様々ですよね。そして時には、そのような憧れの人に近づこうと努力した経験を持つ人も少なくないでしょう。今回はそんな“ロールモデル”を持つ重要性ついてご紹介したいと思います!
編集・執筆 / KANAKO HONDA, AYUPY GOTO

1. ロールモデルとは

ロールモデル(role model)とは、役割を担うモデルのことで、自分にとって行動や考え方のお手本となる人のことを指します。つまり、「こういう人に自分もなりたい」と思う憧れの人ともいえます。人は、ロールモデルから影響を受けることで、自分自身を成長させるといわれています。無意識のうちに、ロールモデルを選んでいる人も少なくないようです。

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2. ロールモデルをみつけるとどうなるの?

それでは、ロールモデルにはどのような影響力があるのでしょうか?ロールモデルの役割をみていきましょう。

<自分の目標を具体的にイメージすることができる>
ロールモデルをみつけることで、自分がなりたいと思う姿を直接見ることができるので、目標を具体的にイメージできるようになります。そうすることで、目標を叶えるために何をすればよいのかが見つけやすくなり、仕事や制作へのモチベーションも向上します。ロールモデルをみつけることで、ブレずに夢や目標に向かって努力ができ、遂にはその夢を叶えることができるかもしれません。

<ロールモデルを研究することで、知識や技術がつく>
どんなことであっても、まずは“知ること”と“まねをすること”からはじめますよね。絵もデザインも、歌や文章もすべてそうだと思います。自分のロールモデルがどんなことをやっていて、どんな考えでどんなものをつくっているのかを知ることで、自分自身の知識をつけることができます。また、その人のまねすることで自分自身の技術を向上させることもできます。

<新しい考え方を身につけられる>
ロールモデルに選ぶのは、ひとりの人でなくてもかまいません。多くのロールモデルをみつけることで、それだけ多くの考え方や生き方を知ることができます。また、自分の目指している業界や職種の人でない考え方が、困った時に解決策を提示してくれるかもしれません。そのような新しい考え方を身につけられるのも、ロールモデルの役割のひとつです。

世界的に成功した方も多くのロールモデルがいます。ロールモデルがいるということは、具体的な目標をみつけているのと同じです。クリエイターにとって、未来のビジョンを描き、モチベーションを上げて作品をつくることはとても大切です。ロールモデルは自分の生き方をみつける重要な役割を担っています。

【例】IT業界で働く先輩の憧れの人(ロールモデル)は?

松川 逸 さん

まつかわいつみ

多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。現在はサイバーエージェントUIデザイナー。キュレーションメディアの立ち上げや運用を経て、現在はネイティブアプリのデザインをしている。

●注目するデザイナー

Mike Matas(マイク・マタス)
UIデザイナー。AppleのPhoto Booth、iPhoneやiPadのバッテリーアイコン・設定・写真・カメラ・地図などのUIを担当。Appleを退社した後に、Push Pop Pressを立ち上げ、現在はFacebookで働く。
mikematas
Web site:http://www.mikematas.com/

松川さん:テクノロジーの進化とともにUIという領域で常に新しいものを見せてくれる方です。iphoneのUIの多くが彼のデザインだったり、facebook paperの前身となるものを作ったり、今はIotのUIデザインまで手がけています。
そのどれもが革新的でありつつも、理解しやすく、使いやすいです。

●Mike Matasの作品の中で最も注目している作品

Push Pop Press
挿絵になっている部分を再生したり、折りたたんだり、つまんだり…。インタラクティブな操作ができる電子書籍アプリ。
Push-Pop-Press
TED(Mike Matas:A next-generation digital book):https://www.ted.com/talks/mike_matas

松川さん:データや地図まで確認できたりとインタラクティブなギミックが豊富でとても面白く、最初見たときは衝撃を受けました。新しくはあるものの、スッとなじんでいくところがこの作品に注目する理由です。説明がなくても理解できたり、動作に対してのレスポンス、インタラクションがとても自然だったり。そして紙の良いところはそのままに、うまくデジタルと融合させてるところも素晴らしいと思います。

3. ロールモデルをみつける方法

ロールモデルがどんなもので、どうして必要なのかがわかっても、ロールモデルが見つからないという人もいるかもしれません。ロールモデルをみつけるにはどうすればよいのでしょうか。
ロールモデルをみつけるには、“出会うこと”を意識することが重要です。多くの出会いが日常には溢れています。しかし、意識をしていないと出会ったことにも気付かず通り過ぎてしまうことがあります。ロールモデルを探そうと難しく考えずに、意識して周りを見てみるだけで、身近にも憧れの人をみつけることができるかもしれません。
また、自分から出会いを増やすことで、ロールモデルとなる人をみつけられるかもしれません。このことから、具体的にロールモデルをみつける方法が4つあります。

●ロールモデルをみつけるには?

<身近でさがしてみる>
まずは身近な人の良いところをあげてみてください。そうしてみると、自分もこうなりたいと感じる人がいませんか?自分の周りを意識して見てみたら、既にロールモデルとなる人に出会っているかもしれません。

<自分の興味のある分野を調べてみる>
自分が興味のある分野なら、もっと知りたいと思いますよね。調べるというと、面倒くさいと思いがちですが、好きなことであれば抵抗も少ないと思います。ウェブサイトで検索してみたり、図書館で本を読んでみたりと調べてみることで新しい出会いがたくさんあります。そのなかで、自分の目標とする人をみつけられるかもしれません。

<インタビューサイトなどをみる>
インタビューサイトや、情報サイトを定期的にみていると、自分の興味のある分野以外の情報もたくさん入ってきます。なんとなく見ているだけでも、ロールモデルをみつけられるチャンスが生まれます。また、自分と異なる分野で活躍しているロールモデルをみつけることで、より新しい発見があります。

<イベントや講演会などに行く>
時間があれば積極的にイベントや講演会に参加してみましょう。イベントや講演会などに行くことで、その人の考え方や生き方を直接その人の言葉で聞くことができます。調べるよりも少し手間と時間がかかりますが、直接話をした方がたくさんの情報が得られ、その人がどんな人であるのか分かりやすいため、ロールモデルをみつける方法としてより適しています。

4. ロールモデルを自分でつくる!

ロールモデルは多くの役割を担っていますが、ロールモデルにしばられないということがとても大切です。ロールモデルにしばられて、すべてにおいてある一定の人を中心に考えればよいというわけではありません。あくまでも自分は自分であるというオリジナリティは持っている必要があります。クリエイターにとって一番大事な自分らしさを見失ってはいけません。
また、新しいロールモデルの形として、ロールモデルを自分でつくるという方法があります。これは、決まった人をロールモデルとするのではなく、多くの人からそれぞれ自分のお手本としたいパーツを集め、組み合わせることで自分に合ったロールモデルをつくるというものです。これは、ロールモデルにしばられることも少なく、自分らしさを大切にすることができます。

5. 最後に

これからの生活や制作の中で、やるべきことを見失って迷子になってしまうことは誰にでもあります。そんなとき、ロールモデルを持つことで、前に進むための手助けになるかもしれません。改めてロールモデルをみつけることは少し大変かもしれませんが、自分の生き方をみつけるきっかけにもなります。はじめは身近なところから、みなさんもロールモデルを探してみてください。

(2015.11.28)

著者

本田佳奈子

東京造形大学所属。グラフィックデザインを勉強しています。ひとりで映画を観ることが好きです。さいきんは海外ドラマにもハマっています。

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