「業務委託」ってなに?デザイナーのフリーランスという働き方

フリーランスとは

デザイナーやクリエイターの働き方は、大きく分けると2つあります。ひとつは企業に所属して働くデザイナー、そしてもうひとつは業務委託契約を結んだお仕事を請け負うフリーランスのデザイナーです。デザイナーの方は、一度はどちらの働き方をしようか悩んだことがあるのではないでしょうか。今回はフリーランスのデザイナーとしての働き方について、掘り下げていきます。編集・執筆 / Vivivit Murouchi, AYUPY GOTO, イラスト / Miyagi Takumi

●「業務委託契約」とは?

フリーランスとして働く場合、企業と「業務委託契約」を結んでお仕事を受注します。業務委託とは、「特定の業務を個人(または法人)に委託する」ということです。企業に雇用されるのではなく、会社対個人で依頼を受けて遂行する働き方を指します。プロジェクトごとや一定期間ごとに業務委託契約を結ぶことが多いようです。完了すべき業務の内容は契約書に記載されます。雇用されているわけではないので、支払われる対価は”給与”ではなく”報酬”と呼ばれます。

個人で仕事を始める場合、個人事業主として働くための「個人事業の開業届」を税務署で提出する必要があります。これは、税務署に対して「私は個人事業を始めます」という宣言になるのです。
開業届を出さなくても、何かぺナルティがあるわけではありませんが、開業届を出せば「社会的信用が増す」「専従者給与として家族に給料を払える」「青色申告に申請出来て、所得から最大65万円を特別控除できる」「屋号で銀行口座が作れる」……などといったメリットがあります。

企業からの業務委託発注は、特別なスキルを持った人に依頼することが多いので、フリーランスはデザイナーやエンジニア職が多いです。

●お金は?場所は?フリーランスの働き方

フリーランスの働き方
フリーランスには仕事の規模やプロジェクトに応じて様々な働き方があります。

【受注方法】

・プロジェクト(案件)ベース
 プロジェクト単位で金額を決め、それが完了するまでの契約です。

・契約期間ベース
 期間を決め、その間に作業をします。
 こちらは1日当たりの金額✕日数(時間)で受注額を決める場合が多いです。

【働く場所】

・常駐型
業務を先方のオフィスやスタジオで行います。特別な機器が必要な場合や、機密事項の流出が懸念される場合は常駐での勤務が多いようです。常に在席しなければならない場合や、週に一回打ち合わせのために来社など、契約内容や業務により出社時間や回数は異なります。

・在宅型
出社しなくても完了するタイプのお仕事であれば、在宅での作業が可能です。在宅型の場合、地方と都市部など、依頼側とフリーランサーとの物理的距離が遠くても一緒に仕事をすることが可能です。時間で拘束されることも少なく、締め切りまでにプロジェクトを完遂させれば良い場合が多いです。
カフェやコワーキングスペース、シェアオフィスを利用する方も増えています。

●良い面もあれば不安定な面も…?フリーランスのメリット、デメリット

フリーランスのメリット・デメリット

【フリーランスのメリット】

自分が持っている特別なスキルに対して報酬をもらえることは、正社員やアルバイトとの大きな違いです。雇用の場合は時間給や月給が発生しますが、業務委託の場合は純粋にスキル(技術、制作速度なども含む)が評価され、その対価が支払われます。

働き方が柔軟で自由なこともフリーランスとしてお仕事をするメリットのひとつです。好きな仕事ばかりを選ぶことは難しいかもしれませんが、どうしてもやりたくない仕事を断る権利もあります。時間の指定がない案件であれば、自分で決めたスケジュールでお仕事できるのは、魅力的ですよね。また、在宅の場合は好きな環境で仕事に取り組めます。

【フリーランスのデメリット】

月々の収入が保証されないため、相当なスキルがない限り十分な収入が得られない場合があります。また、アシスタントやマネージャーを雇えない場合、仕事にまつわる業務の全てを一人で行うことになります。営業活動から請求書など各種書類の発行まで自分で行うとなると、制作以外の作業もかなり多いです。当然福利厚生もなく、保険や税金、年金などの処理も自分で行わなければなりません。

フリーランスを始める前に、本当にその働き方が自分にマッチしているか、しっかりと考えてからスタートすることをオススメします。

●フリーランスってどんな感じ?フリーランサーと発注している企業に話を聞いてみた

「フリーランスのデザイナーはどんな風にお仕事をしているの?」
「なんでフリーランスにお仕事をお願いするの?」
なかなか想像がつかないですよね。

実際にフリーランサーとしてお仕事をされている方や、業務委託の発注をしている企業に話を聞いてみました。気になる方はこちらの記事もチェックしてみてください。

【フリーランスデザイナー 小玉 千陽さんインタビュー】

kodama_top
●https://hataraku.vivivit.com/special/hatarakufreelance_kodama
フリーランスのデザイナーとして、Web・アプリのUIデザイン業務を中心に活躍されている、小玉さんのインタビューです。
規模の大きいお仕事を請けるために、チームで制作することもあるんだとか。

【フリーランスとはたらく会社 −株式会社ネクソン 3Dデザイナーの場合 −】

nexon_freelance
●https://hataraku.vivivit.com/design-knowledge/freelance_nexon201803
人気ゲーム会社の株式会社ネクソンさんでは、常駐の3Dデザイナーと業務委託契約を結んでいます。働く環境や発注する理由、仕事内容などを伺ってみました!

●ViViViTも「フリーランス」はじめました

"現代に合った新しい働き方"として、政府からも注目されているフリーランス。支援する施策もどんどん進められています。クリエイティブ職では、各社の出勤時間と関係なく、「自分の集中できる時間帯や環境で制作したほうが生産性が高い」と考える人が少なくありません。また、一箇所で働くと収入の上限が固定されがちという現状もあります。
こうした理由から、今後クリエイター職のフリーランサーはもっと増えていくのではないでしょうか。

ViViViTの希望雇用形態にも、2018年より「フリーランス」の欄が追加されました。業務委託のお仕事を発注している会社と繋がれる可能性が大幅にアップしています!
▼プロフィールより「希望する雇用形態」を「フリーランス」に設定できます。
dvapl7kvqaalyfl

募集企業のジャンルは2D/3Dのゲーム関連、グラフィック、Webデザイン、映像関係など様々です。従来の仲介サービスとは違い、ViViViTでは企業とのダイレクトなやり取りが可能です。企業に勤めながら副業したい方ももちろんOK。
正社員採用の就職支援も今まで通り行っていますので、ViViViTを活用して「自分に合った働き方」を見つけてくださいね。今後も様々な働き方に注目していきます!

ViViViTでフリーランスの仕事を探す!

(2018.3.20)

著者

ビビビットむろうち

株式会社ビビビットにて就職+転職アドバイザー/マーケターをやっています。デザインと呼ばれるものは幅広くカバーしています!好きなものはインターネット。 Twitterの中の人→ https://twitter.com/vivivit_chuto

記事一覧へ

ポートフォリオでデザインチームとつながろう

ポートフォリオをつくる

作品を投稿してデザインチームとつながる日本最大のマッチングプラットフォーム。もちろん、ポートフォリオのみの活用も可能です。

作成する

デザイナーを採用する

国内最大のデザインプラットフォームで、チームにマッチするデザイナーに声をかけてみませんか?

採用する