理想の表現への試行錯誤を、余すことなく簡潔に。|ポートフォリオ百科3DCGデザイナー職内定

今回は、「ポートフォリオ百科」初!3DCGデザインジャンルのポートフォリオをご紹介します。ファンの人が見て楽しむ作品集とは違い、就活という場面で企業の人へスキルを伝えるのがポートフォリオ。直江さんのポートフォリオでは、作品を主役にしつつ「自分はどのように制作に取り組み、ここからどうスキルアップしていきたいか」がしっかりプレゼンテーションされています。
いったいどんな内容なのか、さっそく覗いてみましょう!編集・執筆 /YOSHIKO INOUE

 

直江 遼河 さん

吉田学園情報ビジネス専門学校 CG学科
2020年春よりエンバイロメントデザイナー職
Twitter

 

PICK UP!ポートフォリオのこだわり

かっこいいデザインで、心惹かれる表紙を

直江さん:表紙はカッコいい・目を引くようなものを目指しました。余白を怖がらず大胆にスペースを取り、目線を名前の上の球体に集めて強い印象を持ってもらえるようにしました。
 

作品を主役に、シンプルに魅せる

直江さん:作品で勝負したかったので、全体的に無駄な情報はあまり入れず、綺麗に見せられるようにしました。

 

ポートフォリオ一問一答

●このポートフォリオを提出した業界

ゲーム業界

●コンセプト

見てもらう方にわかりやすいポートフォリオ

▼CHECK!テキストスペースは何を書いてる?
「どのように制作に取り組んでいるか」を簡潔に

▼本文より一部抜粋
自然物の背景を作ってみたいと思い構図などにこだわりながら作りました。
見せたいものは木の横の墓と犬でした。それらに視線が行くよう、見せたいものの周りの情報量を増やしつつ、視線の流れをつくりました。木のうねりや一部画面から会うとしている木の流れを墓に向けることでより視線を誘導できると考えました。


編集部:これらのテキストを読むことで、直江さんが「理想の表現へ近づけるために努力できること」「そのために試行錯誤した経験があること」が伝わります。テキストを構造化すると以下の項目が見えてくるので、読者のみなさんも作品をまとめる際の参考にしてみましょう!
・この絵で表現したかった世界観
・それを実現するために工夫したこと
・この制作で挑戦したこと
・反省点、これから直したいところ

 

●ポートフォリオの構成

  • 表紙
  • 背景デザイン
  • モデリング
  • 写真

 

●制作時期

1年生の1月ごろ〜3月

●制作プロセス

(1)作品をピックアップ
(2)InDesignで制作
(3)キンコーズなどで製本

●制作に使用したソフト

InDesign

●印刷 / 製本方法

キンコーズや学校

●サイズ / ページ数

A4 / 61ページ

●制作にかかった費用

1万5千円

●制作するうえで参考にしたもの

採用担当者の心に響く ポートフォリオ アイデア帳
先輩からのアドバイス

●ViViViTページのこだわり、使い分け

直江さん:ViViViT(ビビビット)は主に企業へのアプローチや僕のことを知ってもらえる場所として使っていました。
そこから繋がれたら企業に自身で制作したポートフォリオを送付しました。

●これからポートフォリオを制作する人へのアドバイス

直江さん:ポートフォリオは人に見てもらうものです!
見てもらう方に伝わりやすくわかりやすいものにすると良いと思います。

▼CHECK!2
作品の仕上がりだけでなく、今後どうブラッシュアップしたいかも記載する


▼本文より一部抜粋
UE4を使って背景制作をしてみたいと思い、その勉強のためにアセットなどを組み合わせてハイエンドゲーム風の環境を制作してみました。(中略)今後はこのUE4を使ってレベルデザインや背景制作をしてきたいと考えています。自分が現在目指している業界ではやはりゲームエンジンなどを使うことがほとんどだと思います。そういった知識にいち早く触れておくことで自分の活動の幅が広がれば良いと考えています。もっとこのエンジンを使いこなし、さらなる制作技術の向上をめざしたいです。

 
 

はたらくビビビット編集部より

直江さんのポートフォリオからは、「自分がこれまでしてきた制作について」「今後挑戦したい制作について」をしっかりと把握しており、それを自分の言葉で説明できる人なのだなということが伝わってきます。2年制専門学校に所属のため大学生に比べると作品数が少なくなりそうなところを、クオリティの高い作品群でボリュームのあるポートフォリオになっているのも印象的です。1作品につき2ページ(「メインビジュアルのページ」と「見せ場をズームアップした画像+作品情報のページ」)でまとめており、作品とテキストを読める間がゆったりととってあるのも印象的でした。3DCGジャンル以外の作品を制作している方にも、見せ方や情報整理の仕方を参考にしてみていただきたいです。
直江さん、ありがとうございました!
 
 
 

(2020.2.25)
Yoshiko Inoue

著者紹介

井上佳子Yoshiko Inoue

はたらくビビビット編集長。 株式会社ビビビットの社員です。メディアを通し、制作活動やデザイナーの就活に役立つ情報を発信していきたいです! Twitter
記事一覧へ