グループワーク作品どう見せる?3DCGデザイナー内定ポートフォリオのひと工夫

3DCGデザイナー内定者の山本さんは、大学ではキャラクターデザインを専攻し3DCGは独学で打ち込みました。大学3年生の秋〜年明けにかけ6社ものインターンシップに参加し、スキルに磨きをかけていったそうです。プロのアドバイスや自主研究を重ねて洗練された作品達をさっそく覗いてみましょう!
編集・執筆 / YOSHIKO INOUE

ここを見て!ポートフォリオの注目ポイント

■グループ制作での役割を見せたページ

編集部:オンラインハッカソンで制作した作品の紹介ページでは、「他のメンバーとどのようにコミュニケーションを取ったか」「どんな発言をし、何を意識していたか」を紹介する欄を設けています。デザイナー、プランナー、エンジニアなど複数の立場の人といるときの関わり方を垣間見ることができました。
 

■魅力的な作品扉とコピー

編集部:作品の扉ページでは作品ロゴとキャッチコピーが効果的に配置されています。絵の構図も複数あるため飽きずにページが進みますね。多い作品は見開き5.6ページ設け、制作で力を入れたことや気を使ったことが詳しく記載されていました。
▼右下に力を入れた点やこだわりが記載されている

 

PROFILE

山本 佳奈 さん

嵯峨美術大学芸術学部デザイン学科 2022年春卒業予定
2022年〜 ゲーム業界3Dデザイナー

 

PICK UP!ポートフォリオのこだわり

作品の印象を伝える扉ページ

山本さん:作品ひとつひとつに扉ページを設け、作品の説明に入る前にまず興味を持ってもらえるように工夫しました。100ページという大容量のため、すべてのページにフォーマットを適用して見やすさを重視していますが、その制約の中でもぱっと見て目が満足するようなレイアウトを心がけるようにしていました。

 

グループワークでの役割が伝わる見せ方を


山本さん:グループワーク作品を多く入れ、自分がグループ内でどんな役回りをしたのかをアピールできるようにしました。自分の考えや、どんな流れでこの作品を作るに至ったか、メンバー同士どんなやりとりをしたかまで詳細に記載し、完成作品だけでなく「自分」まで伝えられるように心がけました。
 

ポートフォリオ一問一答

●このポートフォリオを提出した業界

ゲーム業界

●コンセプト

手数と興味の幅広さを伝える

●ポートフォリオの構成

  • 表紙
  • 自己紹介
  • 3D背景
  • グループワーク
  • 2D背景
  • キャラクター作品(大学課題)
  • デッサン・クロッキー
  • 裏表紙

 

●制作時期

大学2年生の冬頃〜4年生の3月

●制作プロセス

(1)Illustratorで一度大まかに制作
(2)制作したものをベースに作品を選別、全体のブラッシュアップを繰り返す
(3)人からアドバイスをもらう
(4)自宅のプリンターで印刷
(5)ファイリング

●ポートフォリオ制作に使ったソフト

Illustrator、Photoshop

●印刷 / 製本方法

自宅プリンター / ファイリング

●サイズ / ページ数

A4サイズ / 102ページ

●制作にかかった費用

10,000円ほど

●制作するうえで参考にしたもの

ポートフォリオ百科、同年代のポートフォリオ、デザインの参考サイト

●制作中にもらったアドバイス

山本さん:ポートフォリオの相談会などに参加して、企業の方から直接アドバイスをもらうことが多かったです。「何が一番やりたいことなのかが伝わりづらい」と言われることが多かったため、希望する職種に関係する作品を前に、その後に手数の広さを見せる作品を持ってくるという順番を意識しました。
またその順番を守りつつ、短調にならないように作風や色合いのテンポ感も意識して並べるようにしていました。

▼前半は3D作品を主に、後半では2D作品も掲載。

●ViViViTページと紙ポートフォリオはどのように使い分けていましたか。

山本さん:オンラインで応募する機会が多かったので、ViViViTに載せた動画作品などのリンクを紙のポートフォリオ(データ)のページにも記載してすぐに飛べるようにし、紙のポートフォリオ(データ)とViViViTページが連動するようにしていました。

▼右上にYou TubeとViViViTのリンク紹介が。

●これからポートフォリオを制作する人へのアドバイス

山本さん:ポートフォリオを提出して企業の方に読んでもらう際、自分もその場にいることは少ないかと思います。だからこそただ作品を載せるだけではなく、見るだけでは伝わらない自分の考えを伝え、自分の分身にグレードアップさせてほしいと思います。
その作品をどうしてそう作ったのか、何を考えて作ったのかなどを改めて考え、「それを相手に伝える」ことを意識してみてほしいです。そして作品の向こう側のあなたが伝わるポートフォリオを作ってほしいと思います!

 

編集部:作品のみならず、美しいエディトリアルデザインが印象的でした!山本さん、ありがとうございました!

山本さんも使った!ViViViTでポートフォリオをつくってみる

 
 

(2021.10.21)
Yoshiko Inoue

著者紹介

井上佳子Yoshiko Inoue

はたらくビビビット編集長。 株式会社ビビビットの社員です。ポートフォリオづくりに役立つ情報発信を目指します。 Twitter
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