今回ご紹介するのは、2017年4月からWeb業界でUIデザイナーとして働く予定の、福岡さんの就活ポートフォリオです。
Web業界の採用担当が、ポートフォリオを通して知りたいと思っている内容が効果的に伝えられているので、Web/UIデザイナーを目指している方は、ぜひお手本にしてみてください。
福岡さんのポートフォリオを、さっそく覗いてみましょう!
編集・執筆 / YOSHIKO INOUE,AYUPY GOTO
福岡 千晃さん
ふくおか ちあき
京都精華大学デザイン学部ビジュアルデザイン学科デジタルクリエイションコース
サイバーエージェント内定者アルバイトUIデザイナー
PICKUP!
まず、ポートフォリオのなかで特にこだわったページを教えていただきました。
冒頭の自己紹介ページは、インパクトと簡潔さで惹きつける!
福岡さん:自己紹介ページです。自分自身のキャッチコピーを作って、要素を簡潔にまとめました。
作品完成までのフロー、試行錯誤はしっかり伝えたい
福岡さん:アプリ作品”GapMoe”の企画制作風景ページです。作品のビジュアルだけでなく、自身の考え方や制作フローも載せました。
細部のこだわりはラフスケッチなどを載せて効果的に
福岡さん:Webデザインの作品”オトナ女子会”のロゴデザインページです。手書きのラフスケッチや部分的な説明を載せ、どんな考えでロゴを制作したのか分かりやすく伝えました。
ポートフォリオ一問一答
●制作した時期
大学3年生12月にプロトタイプを制作、2月に製本して完成
●コンセプト
”制作フローをガッツリ見せる”
▼Webやアプリ制作で必須となるペルソナ(ターゲットとするユーザー像)設定についても掲載。
●掲載した作品内容
アプリデザイン、Webデザイン、Webコンテンツ企画、ゲームデザイン
●サイズ・ページ
A4サイズ 53ページ
●作成に使ったソフト
Illustrator
●ポートフォリオの制作プロセス
(1) 載せる作品を厳選する
(2) Pinterestで気に入ったDTPデザインを沢山集める
(3) 構成を決める
(4) 作品の画像やテキストを流し込む
(5) 自宅でA4に印刷してクリアファイルに入れて確認、文字サイズ等細かい修正
(6) キンコーズで製本
●製本・印刷方法
キンコーズでくるみ製本。リッチな質感にするため、マット紙を選択。
●かかった費用
3冊製本して12000円ほど
●ポートフォリオを作る上で参考したもの
Pinterest、企業のポートフォリオ、大学の先輩のポートフォリオ
●ポートフォリオを作る上でアドバイスをもらった人、アドバイスの内容
Web制作会社で働く大学の先生やインターン先のメンターさんに、
「制作工程を丁寧に載せ、ビジュアルをきれいに見せるページを設けると良い」とのアドバイスをもらった。
▼アドバイスどおり、ヴィジュアルで訴えるページも設けた
●これからポートフォリオを制作する人へのアドバイス
小手先の技術にとらわれず、気持ちのこもったポートフォリオを作ることが大切だと思います。
ポートフォリオ制作を通して、自分が将来なりたい姿ややりたい仕事がどんどん鮮明になっていくので、悩んでいる人ほど早めに手を付けるといいかもしれません。
はたらくビビビット編集部より
福岡さんのポートフォリオは、ひとつの作品を数ページに渡って詳しくまとめています。コンセプトや制作フロー、画面遷移図など、ひとつの作品に対する情報量は少なくないですが、制作期間・使用ツールなどの基本情報がわかりやすく配置されているため、無理せず読み進めることができます。伝える情報が多い作品の場合、”企業の方に最後まで見てもらえる工夫”はとても大事です。
何度もコピー用紙に印刷し、読みやすい文字サイズを追求したと話していました。また、ポートフォリオの構成を考える前にお手本となるDTPデザインを沢山集め、しっかりインプットして取り組んだことも効果的だったようです。
また、福岡さんはポートフォリオデータをViViViTにそのまま投稿しています。作品ごとにまとめて投稿されていたため、企業側にも見やすく、たくさんのスカウトをもらっていました。ViViViTを使っている方は、こちらの見せ方をぜひ参考にしてみてください。
福岡さん、ありがとうございました!
▼福岡さんのViViViTページ
ViViViTを使ってみる
(2017.3.23)
はたらくビビビット
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