2冊用意!書類選考と面接で使い分けたポートフォリオ|UXUIデザイナー内定

今回は、IT系企業にUXデザイナーとして内定した三芳さんのポートフォリオをご紹介します! ライト版とディープ版の2つのポートフォリオを用意しており、それは「見せる人や場面を想定すること」から生まれたものでした。一体どんな風に使い分けていたのか、ぜひご覧ください!
編集・執筆 / MAKO WATANABE , YOSHIKO INOUE

三芳さんのポートフォリオ(ライト版)をフルページで見る!

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三芳 日向子さん

東京造形大学のメディアデザイン専攻というところで学んでいる4年生です。(2020年現在)UX/UIデザインが好きでよく勉強したりお仕事したりしています。

PICK UP!ポートフォリオのこだわり

まず、ポートフォリオのなかで特にこだわった部分を教えていただきました。

得意のイラストで情報整理

三芳さん:全体的にインフォグラフィックのようなパスでのイラストを多用しました。そうすることで、UI作品の説明で陥りがちな「文章が多すぎる」という印象を和らげたいと思いました。ぱっと見で伝わりやすくなるような効果も狙っています。
また、UX/UIデザイナー志望は美大じゃない方も多いので、イラストが描けるという強みを見せることでその方々との差別化を図る目的もありました。

課題解決をわかりやすく伝えるひと手間

三芳さん:ディープ版では、UX/UI作品で説明したい「どのような課題があって」「どう解決してこのデザインがあるか」を見やすく説明しています。具体的には、作品ごとにページの色を変えて分けたり、解決したいキーワードごとにタグをつけたりしました。
 

▼CHECK!ディープ版とライト版の使い分け
▼三芳さんは20ページのライト版と85ページのディープ版の2つのポートフォリオを用意していました。

編集部:ポートフォリオを企業に魅せる機会は、基本的に書類選考と面接の二回あります。書類選考では、企業側はたくさんのポートフォリオを見るため、一つひとつの作品をじっくりと見てもらえる可能性が低いです。見せたい作品が多くなってしまった三芳さんは、自分の魅力ややりたいことが簡潔にまとまった短めにまとめたライト版を用意しています。面接など選考が進んだ際には、より多くの作品を詳しくまとめたディープ版を持参する予定だったそうです。
作品が増えてうまくまとまらない……というときは、ポートフォリオを使う場面や見てくれる人の状況を考えて工夫したいですね!

▼ディープ版・ライト版に至るまでの過程をより詳しく知りたい方はこちらもチェック!
https://hataraku.vivivit.com/design-knowledge/2006portfolio

サービス全体を考えた経験は、画面遷移図を載せてアピール

三芳さん:UI作品を見せる際の私の強みとして、(画面を数点ではなく)全体構成を考えて制作した経験が挙げられます。そのため、どのUX/UI作品も遷移図を載せ、サービス全体の体験がわかるようにしました。
 
三芳さんのポートフォリオ(ライト版)をフルページで見る!

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ポートフォリオ一問一答

●このポートフォリオを提出した業界

IT系(サービス、ゲーム)

●コンセプト

“わかりやすくシンプルに”。
ライト版:何に興味を持っているのか、どのようなものを作ってきたのか直感的にわかるポートフォリオ
ディープ版:シンプルだけど、読み込めば細かい制作過程も伝わるポートフォリオ

●ポートフォリオの構成

    【ライト版】
  • 表紙
  • 自己紹介ページ
  • 自分にとって代表的なUXUI作品
  • その他デッサンなど
    (自分が興味を持って制作したもの)
  • 裏表紙

 
【ディープ版】

  • 表紙
  • 自己紹介ページ
  • グループ制作UX/UI作品
  • 個人制作UXUI作品
  • その他デッサンなど
    (自分が興味を持って制作したもの)
  • 裏表紙

●制作時期

2年生の3月頃〜3年生の2月

●制作プロセス

(1)作品をピックアップ
(2)Illustratorでデータ制作
(3)キンコーズで印刷
(4)ファイリング

●制作に使用したソフト

Illustrator

●印刷 / 製本方法

カラーコピー / ファイリング

●サイズ / ページ数

A4/ライト版:20ページ、ディープ版:85ページ

●制作にかかった費用

カラーコピー代(4000円ほど)

●制作するうえで参考にしたもの

インターンシップでのポートフォリオフィードバックや、先輩のポートフォリオ

●表紙をつくるときに工夫した点

シンプルに。その先の自己紹介ページに注目させるイメージ。

▼ライト版の表紙〜自己紹介の流れ。短い時間で把握してもらうことを目標としたため、特に力を入れたそう。

●制作中、どんな人にアドバイスをもらいましたか。

インターンでのメンターさん、相談会での採用担当の方など。

●ViViViTページとの使い分け

三芳さん:ViViViTは制作物置き場、企業とコンタクトを取る用に使用しました。紙ポートフォリオは、実際の選考で全体の編集力やデザイン力を見せられるようにしました。

●これからポートフォリオを制作する人へのアドバイス

三芳さん:ポートフォリオ制作は、作っても作っても終わりが見えづらいのが辛いところです。一方で、改善できるポイントはいくらでもあり、それだけ奥深いということでもあります。持久戦になるので、楽しんで作り続けられたら素敵だと思います。私もまだまだ自分のポートフォリオで改善できるところがあると思っていますし、だからこそ、就職してもポートフォリオは更新し続けたいと思っています。一緒に頑張りましょう!

はたらくビビビット編集部より

80ページ以上あり、作品量だけでもインパクトのあるディープ版と、短時間で自身について伝えられるライト版。早い時期から就活を始め、「企業の人がポートフォリオを見る場面」をたくさん研究したからこそ思いついた見せ方なのではないでしょうか。一つひとつの作品ページも、「自分のアピールポイント」を自分の強みであるイラストを使って説明するなど、こだわっています。他の学生と差別化が図れると、個性が出せて良いですね。
自己紹介ページでは、「直近で目指したい姿」「10年後になっていたい姿」など具体的なビジョンを説明しています。3ページ使っており、三芳さんの人物像を理解しやすい構成です。シンプルながらも、人に見せる工夫がたくさん詰まったポートフォリオでした。
三芳さん、ありがとうございました!
 

三芳さんも活用した!ViViViTでポートフォリオをつくってみる

(2020.8.26)

著者

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渡邉真湖

2022年3月多摩美術大学絵画学科の油画を卒業・4月からデザイナーです。犬と漫画と辛いラーメンが好きです。

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