数々の人気ゲームタイトルを開発しているKLab株式会社が、2015年より開催しているゲームデザイナー志望者向けのイベント「KLab Creative Fes(以後KCF)」をご存知ですか? これまでは3DCGデザイナーを対象としたコンペティションがメインのイベントでしたが、今年からViViViTとコラボして、2DCGデザイナー部門のコンペティションも開催することになりました!応募した作品は就活用ポートフォリオに掲載していただいても構いません。ゲームデザイナーを志望している方や、自身の2DCG・3DCGの技術力を試したいと思っている方にオススメのイベントとなっています。編集・執筆 /Daichi Komiya , AYUPY GOTO
● KLab Creative Fes(KCF)とは ?
KCFは、2015年より開催している学生3DCGデザイナーを対象としたコンペティションがメインのイベントです。各分野の最前線で活躍されている田島 光二氏、北田 栄二氏ら豪華審査員のもと、その場で応募した作品の審査・発表・講評を行うという、エキサイティングな場となっています。毎年、学生×3DCGにおけるトップレベルの作品が集います。昨年開催のKCF’16は多くの応募が集まり、当日150人以上の方がイベントに来場しました。
日開催時:2017年8月5日(土)12:30~(12:00受付開始)
会場:ベルサール六本木 東京都港区六本木7-18-18 住友不動産六本木通ビル1F
KLab Creative Fest’17
● イベント内容
イベント当日はどのようなことが行われるのか?大きく4つのコンテンツをご紹介します。
1. KLab Creative Fes'17本選プレゼンテーション
動画・静止画部門の予選に通過した猛者達の熱烈プレゼンテーションが行われます。
2. 北田栄二氏、田島光二氏による熱烈講演
業界トップのクリエイターであるお二人の講演が行われます。
講演①『魅せるコンセプトアートの創り方/田島光二氏』
講演②『ゲーム制作現場におけるマネジメントの極意/北田栄二氏』
3. パネルディスカッション
豪華審査員によるトークセッションが行われます。トークテーマについては近日公開いたします。
4. 結果発表
ここでグランプリが決定します!賞金30万円をゲットする学生デザイナーは一体誰か!?当日が楽しみです。
● 同年代の学生はどんな作品を作るの?
同世代の学生は一体どのような作品を作って、応募しているのでしょうか?受賞するにはどれだけの技術や表現力が必要なのか、昨年開催したKFC受賞者の作品を確認してみましょう。
動画部門 2016年受賞作品
1位:Initial Enthusiasm
制作者:太田杏奈さん
2位:traveler
制作者:今川真史さん
3位:影月巨神グライナー
制作者:米山一美さん
静止画部門 2016年受賞作品
1位:ARIES - Flower of the Battlefield
制作者:クレメンス・ベルガーさん
2位:victorian interior
制作者:井上拓哉さん
3位:chivalric_order
制作者:矢部聖思郎さん
● KCFに応募するメリット
入賞者は賞金に加え、CG・映像の専門情報メディア「CGWORLD」に作品が掲載されるなどの副賞があり、豪華なコンペティションになっております。そして一番注目すべきは審査員陣です。
北田 栄二氏
1977年生まれ、大阪府出身。2000年にコンピュータ総合学園HAL大阪校を卒業。
大阪の映像プロダクションを経て上京、Modeler,Texture Artistとしてスクウェア・エニックス ヴィジュアルワークスへ移籍。
2009年10月に同社を退社し、以降フリーランスのデジタルアーティストとして国内外で活動を開始。2010年から活動の場をオーストラリアに移し、 シドニーのAnimal Logic、Dr.D StudiosでSurfacing Artistとして勤務。2011年11月よりシンガポールのDouble Negative Visual Effectへ移籍し、2014年11月帰国。幸せな家庭を築くため、世界に通用するデジタルアーティストを目指して現在も武者修行中。
<代表作>『KINGS GLAIVE FINAL FANTASY XV』『シン・ゴジラ』『ハリウッド版ゴジラ』『The Dark Knight Rises』
田島 光二氏
Double Negative Visual Effects / コンセプトアーティスト。1990年生まれ、東京都出身。2011年に日本電子専門学校コンピューターグラフィックス科を卒業後、 フリーランスのCGモデラーとしてキャリアをスタート。1年後の2012年4月にシンガポールのDouble Negative Visual Effectへ移籍し、現職。
<代表作>『ファンタスティックビーストと魔法使いの旅』『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』『アサシン クリード』『ワンダーウーマン』『KINGS GLAIVE FINAL FANTASY XV』『シン・ゴジラ』『ハリウッド版ゴジラ』『The Dark Knight Rises』
早野 海兵氏
日本大学芸術学部卒後ソニーミュージックエンタテインメント、ソニーコンピューターエンタテインメントを経て独立してフリーランスに。2007年にデザインするCGがコンセプトの株式会社画龍を設立。現在は、株式会社画龍の代表取締役会長/アートディレクターを務めながらセミナーや講座を持ち若手の育成にも力をいれている。
<代表作>『鬼武者シリーズ』『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』『三代目J Soul Brothers LIVE TOUR 2016「METRO POLIZ」』『EXILE LIVE TOUR 2015 "AMAZING WORLD"』著書『テクスチャイリュージョン』
松山 洋氏
博多にある元気なゲーム制作会社サイバーコネクトツーの代表兼ディレクター。アクションと映像演出に特別なこだわりを持つ作品づくりが特徴。開発の傍らで毎月、60冊の漫画誌を読んでいる大の漫画好き。アニメや映画、もちろんゲームも漫画も幅広く、こよなく愛している。非常に“濃く”“熱い”人間である。
<代表作>『NARUTO-ナルト- ナルティメット』シリーズ『.hack』シリーズ『ジョジョの奇妙な冒険 アイズオブヘブン』『Solatorobo それからCODAへ』『アスラズ ラース』『ドットハック セカイの向こうに』
本選に出場できれば審査員に向けた作品プレゼンテーションのチャンスがもらえます。
世界のトップレベルで活躍している審査員から自分の作品に対しての講評がもらえる機会はそうそうなく、ご自身のスキルアップにつながること間違いありません。
これまで学んできた制作技術や知識を試すためにも、KCFに応募してみてはいかがでしょう?
▼昨年の審査&パネルディスカッションの様子
● 作品応募をしなくても、イベント当日に観覧参加できる!
昨年は150名以上が参加し、トップレベルのプレゼンや講評を聞いて、多くの方が自分のスキルアップにつなげたようです。KCFは本選観覧希望者も募集しています。
KCF17 観覧先行予約
参加者の声
『世界で活躍する審査員の方々の話や日本トップレベルの作品に触れ、非常に刺激的な時間を過ごすことが出来ました。来年は自分も、あの舞台に立てるよう、がんばります!』
『「すごい!」「かっこいい!」「くやしい!」の連続でした。
特に審査員の皆さんのトークセッションは自分自身の意識や目線をあげてくれました。来年は必ずエントリーします!』
『プレゼンや作品を拝見し、同じ学生とは思えないほどのレベルで、大変感動しました。最後にファイナリストの学生とも話をする機会があり、どれほどの努力や研究がそこにあるのかを知り、自分の努力がまだまだ足りないことを実感しました。
刺激的な時間をありがとうございました!』
● 今年はキャラクターデザイン部門2Dも開催!!
3回目を迎える2017年開催のKCFは、これまでの3D部門だけでなく、ViViViTとコラボしスピンオフ企画「KLab Creative Fest -2D-」を開催する運びとなりました。
キャラクターデザイン部門にて2DCGを募集し、グランプリ、準グランプリ、敢闘賞には賞金が贈られます。
また、応募した作品は自身の就活用ポートフォリオに掲載可能で、キャラクターデザインを広く募集するコンペティションなので、過去に制作した自信のある作品を応募することが出来ます。
就職活動において、コンペティションへの参加実績や、表彰実績はポートフォリオ以外で自分をアピールするキッカケになります。この機会をぜひ、ご自身のキャリアアップ・スキルアップのために活用することをオススメします!
イベント概要
日時
予選応募期間 :2017年1月17日(火)~6月30日(金)23:59まで
予選結果発表 :2017年7月7日(金)
本選 :2017年8月5日(土)
募集部門
・動画部門
・静止画部門
予選参加資格
・高等学校・専門学校・高専・大学・大学院を2015年以降に卒業(予定も含む)の方
・エントリー時点で就業体験を持たない方(アルバイトは対象外)
・日本在住の方
本選参加資格
・予選参加資格を満たす方
・予選に通過した方
本選会場
ベルサール六本木
東京都港区六本木7-18-18
住友不動産六本木通ビル
※会場に駐輪場・駐車場はございませんので、公共の交通機関でお越しください。
賞金
<各部門>
1位 30万円
2位 10万円
3位 5万円
副賞
・CGWORLDへの掲載
・KLab公式HPやFacebookページ、その他メディアにて作品の露出
特別賞
・KLab株式会社内定
お問い合わせ
info-kcf@klab.com
※コンテストの日程、内容などは変更になる可能性があります。予めご了承ください。
KLab Creative Fes-2D-に応募する
KLab Creative Fes'17(3D)に応募する
● 最後に
KCF本選は、とにかく参加者のプレゼンの作り込みレベルが高くて、毎回驚かされます。制作時のコンセプトや制作過程、注目すべきポイントなど、自分の作品をどうプレゼンするべきかの参考になると思うので、作品を応募するだけでなく観覧参加もオススメできます。
今年初となる、ViViViT×Klabの2D部門のコンペは、誰の作品がグランプリとして選ばれるのか……みなさんのご応募楽しみにしています!
(2017.4.28)
著者
小宮大地
ビビビットの社長。 早稲田大学卒業後、株式会社セプテーニ・ホールディングスでは一貫して人事畑を歩んできた。のちに事業プランコンテストを勝ち抜き、2013年の年の瀬にViViViTプロジェクト始動。
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