とうとう前期の授業も終了し、学生のみなさんは夏休みに入る時期ですね。皆さんは夏休みにどのような予定を入れていますか?アルバイトをする人、旅行に行く人、様々だと思いますが、この夏、インターンシップに参加するという選択肢もあります。夏休みは意外と何もせずに過ぎ去ってしまうことが少なくありません。大学2〜3年生のうちから就職について頭の片隅においておくと、将来どんな仕事に就きたいのかを想像やすくなります。そこで今回は夏のインターンに参加する意義と、まだエントリーに間に合うインターンシップをご紹介します。
編集・執筆 / OSARAGI, AYUPY GOTO
目次
- 1.そもそもインターンシップとは
- 2.夏のインターンシップに参加をする利点
- 3.どんな種類のインターンシップが多い?
- 4.今からでも間に合うインターンシップをご紹介!
- 5.最後に
1.そもそもインターンシップとは
「インターンシップ」は、将来のキャリアを考えるために就業体験をする場で、「インターン」とも呼ばれます。クリエイティブ系だと企業が課題を設定しているので、その課題を制作して発表することや、実際のデザイン業務の一部を体験することが多いようです。グループワークを設けるところもあります。
よく「インターンに参加をしていないと、就活は不利なのか」という声を聞きますが、そんなことはありません。今まで参加していなかったからといって、選考から落とされるということは滅多にありません。しかし、インターンに参加することによって、「職業観」「将来像」「自分は何が出来て何ができないのか」が、明確になることは間違いありません。少なからず、限りある時間の中で進路を決定させなければならないので、有効に時間を使えば今後の自分にとってプラスになります。
そして、夏に多くの企業が開催するサマーインターンは、就職活動を来年に控えた大学3年生向けのインターンが多いです。そのため夏のインターンは就職活動の第一歩と言えます。
▼参考リンク
インターンシップ(通称:インターン)って何?|仕事百科ただのサマーインターンで終わらせない!大事なポイント
2.夏のインターンシップに参加をする利点
夏のインターンに参加をする利点は大きく分けて3つあります。
①就活前に作品が増える!
筆者である私(Mayu Osaragi)が反省しているのは、ポートフォリオに載せる「作品」についてです。私は3年生の冬から過去に制作した作品をブラッシュアップをしたり、インターンに参加したりしていました。しかし、夏からコツコツと作品を作り始めていれば、もっとクオリティが高くなったのではないかと思います。
インターンに参加をすれば、自分が制作したものについてはポートフォリオに載せることができ、「この子はこういう職種を目指しているんだな」という思いを、ダイレクトに伝えることができます。また、大学や専門学校の制作物はなかなか実商品に関連しづらい作品が多いはずです。実際に「社会に出す」という想定のもと作られた制作物は、企業の採用担当者に伝わりやすいです。
①どんな企業・職種が、自分に合うのかがわかる!
インターンではその会社の雰囲気、仕事内容などを知ることができます。もちろん、インターンだけではわからない会社の内部事情もありますが、少なくとも、足を運ばないとわからない現場の雰囲気を知ることができるのです。
「こういう人たちとお仕事がしたい!」と直感的に思うこともあれば、「ちょっと思っていた仕事内容と違うかも……」などと実際に体験をすることで気づけることもあるはずです。
就活を始めた時にミスマッチを少しでも防ぐためにも、インターンは有効な手段でしょう。
②その職に就くために何が必要かがわかる!
インターンに参加をしてみて、「想像以上にこのお仕事はやりがいがある!でも、私WEBやったことないな……」などと、自分に足らないスキルが浮き彫りになります。そして、大半のインターンは自分の他にも参加者がいるので、切磋琢磨することができます。学内だけではなかなか出会えないライバルにも知り合えるだけでなく、自分を見直すことができる大事な機会なのです。
夏のインターンに参加して自分に至らない点を多く見つけたとしても、就活が本格化する春までに作品を作ったり、必要なスキルを身につけたりすることで、十分成長できると思います。
このように、夏のインターンに参加をするメリットはたくさんあるのですね!
3.どんな種類のインターンシップが多い?
インターンには、企業のことについてざっくり知ることができる1dayインターンや、2日~1週間に及ぶ短期インターン、1週間〜1ヶ月長期のインターンなどがあります。特に長期休暇である夏休みは、短期インターンが開催される傾向にあります。そして、これらのインターンは内容が異なることが多いので、自分の目的に合わせてエントリーしてみましょう。
主なインターンの内容
1dayインターン……企業説明、ワークショップ、グループディスカッション
短期インターン……与えられたテーマから1つの作品を作り上げる
長期インターン……実際の業務を体験する
1DAYインターンを行なっている企業にたくさん参加してみるのも良し、一つの企業に絞って短期インターンに参加するのも良いでしょう。自分の目的に合わせてインターンの種類を選びましょう。
4.今からでも間に合うインターンシップをご紹介!
「ちょっとインターンが気になってきたけど、もう締め切り終わってるかも」とお困りのあなた!ご安心ください!まだインターンを受け付けている企業があります。
夏〜秋にかけて開催されている、“デザイナー向け”のインターンを中心にご紹介します。
株式会社ディー・エヌ・エー
本物の実力をつける、8つのプログラムを完備
引用:https://dena.com/jp/recruit/internship/
株式会社ディー・エヌ・エーでは、職種ごとにインターンのコースが用意されています。ゲームクリエイター、UI/UXデザイナー、エンジニアを目指す学生はもちろん、なんと「職種横断」コースもあります。このコースはプロダクトアイディアを、ディー・エヌ・エーの新規サービス責任者とともにブラッシュアップができる3日間となっています。また、デザイナーコースでは現場のデザイナーさんと一緒に制作ができるので、実際に働くイメージもつきやすいと思います。
また、UI/UXデザインのインターンコースでは、東京以外の福岡・大阪・京都……といった地方でもインターンを開催します。 現場のデザイン業務やUI/UXデザインを学んでみたい学生さんはぜひエントリーしてみてください。
応募締め切り
【ゲームグラフィックスコース】2017/8/3(木)13:00まで
【ゲームプランニングコース】2017/8/10(木)13:00まで
【UX/UIデザイナーコース】2017/8/7(月)13:00まで
【アクセラレーションコース(職種横断)】2017/8/17(木)13:00まで
株式会社サイバーエージェント
引用:https://www.cyberagent.co.jp/recruit/fresh/program_detail/id=13664
株式会社サイバーエージェントでは、デザイナー向けに就業型のインターンシップと短期のインターンシップがあります。WEBサービス、スマホ向けゲームに興味のある学生は必見です!
就業型のインターンシップは、イラストレーター、UIデザイナー、3DCGクリエイターに向けた専門的なインターンで、現場のメンターからフィードバックを得ることもできます。短期のインターンシップはUI制作について学べるものがあります。
今後の就活を考える上で、とても濃いインターンシップとなりそうです!
応募締め切り
【就業型のインターンシップ】
2017/5/1(月)~2017/12/1(金)の期間中でご都合の良い約1ヶ月間に実施
【UI Design Academy】2017/7/31(月)まで
【Technical Creator Challenge】2017/8/25(金)まで
サイボウズ株式会社
UX・UIについて理解を深めるインターン
引用:https://cybozu.co.jp/company/job/recruitment/intern/summer2017/
サイボウズ株式会社では、チームのコラボレーションを支援するツールを開発・提供していることで有名です。UX/UIデザイナーコースの他、Webサービス開発コース、モバイル開発コースがあります。
また、インターン期間は5日間で日給も出るなど、学生にとっては学びながらお金をもらえるありがたいインターンとなっています。ぜひこの機会に応募してみましょう。こちらも地方開催があります。
応募締め切り
どのコースも
【第1回】2017/7/31(月)まで
【第2回】2017/8/14(月)まで
【第3回】2017/9/4(月)まで
株式会社テレビ朝日
テレビ番組制作のリアルな現場を体験!
引用:http://company.tv-asahi.co.jp/saiyo/shinsotsu/contents/event/intern-station-section.html
応募締め切り
2017/8/1(火)12:00まで
株式会社テレビ朝日では、選考を通過すると、1週間程度 テレビ朝日の番組(バラエティ・情報・スポーツ・ドラマなど)のスタッフの一員として実際に番組制作に携わり、職業体験をすることができます。そして、当日番組の取材が入る可能性があるかもしれません!?
デザインに直接関わるインターンシップではありませんが、テレビ番組のディレクター、番組セットの美術、映像関係の仕事を目指す学生は申し込んでみてはいかがでしょうか。
ピクシブ株式会社本社
この夏、ピクシブで圧倒的猛者になる。PIXIV SUMMER BOOT CAMP
引用:https://recruit.pixiv.net/intern/tech/
ピクシブ株式会社本社では、PIXIVとPawooを支える大規模なサービス開発行い、実務に限りなく近い体験ができます。そのため、仕事を進める上での雰囲気を体感することができると思います。そして、こちらはUX/UIデザイナーを目指している学生さんにオススメのインターンです。
2000万人というユーザーが利用するPIXIVに関わることができる大きなチャンスです。なんと、こちらも日給手当が出るなど、学びながらお給料をもらうことができます。
応募締め切り
どのコースも2017/7/31(月)まで
株式会社Cygames
本気でやるから本気で応える。Cygames internship
引用:http://recruit.cygames.co.jp/internship/program.php/
株式会社Cygamesは「アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ」や「グランブルーファンタジー」など、スマートフォンゲームで大変有名な企業です。このインターンでは、2Dデザイン制作・アニメーション制作・3DCG制作など、実際の現場で携わることができます。
人々を魅了するゲームを作るにはどうすれば良いのか?プロのアドバイスを受けることができそうですね。ゲームに興味がある学生さんは是非参加してみてください。
応募締め切り
●デザイナーコース
【2次締め切り】2017/7/31(月)23:00まで
株式会社エイチーム
成績優秀者は新規ゲーム・サービスを生み出す「コンテスト型インターン」に参加ができる
引用:http://www.a-tm.co.jp/recruit/news/news-5577/
株式会社エイチームは「放課後ガールズトライブ」や「ヴァルキリーコネクト」などのスマートフォンゲームはもちろん、ライフスタイルサポート事業、EC事業まで手がける総合IT企業です。エイチームの役員や第一線で活躍している社員による、講義&リアル体験型インターンシップが行われます。インターンの成績優秀者は「コンテスト型インターンシップ」に参加することができ、優勝チームには特別賞品が授与されます。ライバルたちと切磋琢磨し、己の成長に繋げていきましょう。
応募締め切り
どのコースも2017/7/30(日)23:59まで
株式会社船場
ディスプレイ業界のリアルに触れる!
引用:http://www.semba1008.co.jp/ja/index.html
株式会社船場は、ショッピングセンターや百貨店などの空間デザインを手がけている会社です。このインターンでは現場社員との交流を通し、ディスプレイ業界のリアルを体験することができます。また、ものづくりの第一線で活躍する社員に現場を案内してもらい、施工管理のリアルを体験することができます。お店づくりや空間デザインに興味のある学生さんは要チェックです!
応募締め切り
【設計・施工管理 2Daysインターンシップ】2017/8/31(木)まで
【施工管理 3‐5Daysインターンシップ】2017/9/30(土)まで
●最後に
本格的に就活が始まる前にインターンを体験をしておくと、将来の職業を考える上でプラスになります。特に、大学3年生は来春には就職活動を迎えますが、あれこれ何をしようか悩むよりも、まずは行動に移し、その職がどんなものであるのかを知ることができれば、将来の職業を選択しやすくなると思います。インターンシップは「絶対に参加をするべき」というよりは「あの職種とこの職種で迷っている」など、迷いがある人が参加をしてみると就職イメージを掴みやすいです。
就活前の大きな長期休みを、有効に使っていきましょう!
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(2017.7.24)
著者
はたらくビビビット
ポートフォリオとデザインのリファレンスメディア