クリエイティブは 締め切り厳守から! 信用と実力を手に入れよう

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作品制作の締め切りは、クリエイターにとって最も身近な悩みです。クリエイティブ系の制作物はそのクオリティがひと目で分かってしまうこともあり、ついこだわりすぎて時間がかかるという側面があります。そんな自分を脱して納期第一主義を目指したいという方は、この記事を読んで締め切りへの考え方を見直してみましょう!
編集・執筆 / ASAMI KIMURA, AYUPY GOTO

● 締め切りは守ろうと思わないと守れない

締め切りの種類には2種類あるといえます。

  • ・短期的な締め切り

    決まった時間内に予定した仕事を終わらせる

  • ・長期的な締め切り

    締め切り期日に納品を間に合わせる

長期・短期と締め切りまでの制作期間がありますが、基本的にはこれら2つは同じものとして考えて良いでしょう。締め切り破りも残業も、なるべくなら避けたいことです。

どちらにしても第一に覚えておかなくてはならないのは、時間は意識しなければ守れないということです。

締め切りを過ぎてしまった……という経験は、残念ながらクリエイティブ業界で特に起こりやすいことです(許容されるわけではありません)。理由の一つには目に見える制作物のクオリティを優先させてしまうことで、ついつい時間への意識がおろそかになりがちになることが挙げられます。

しかし、クリエイターにとっても時間への意識を高く持つことには様々なメリットがあります。時間にルーズになってしまうことで、思った以上に損をしているかもしれませんよ!

期限に間に合うとこんなに良いことが!

◎ 仕事の機会が優先的に得られる

締め切りを守ることで、企業や人からの信頼を得ることができます。期限に間に合わせることは仕事の基本となりますが、それゆえにその積み重ねで信頼が得られます。安心して頼めると思ってもらえれば、次の仕事のチャンスを持ちかけてもらえるかもしれません。逆に言えば、一度でも納期を守ることができなければ、培った信頼が崩れてしまい別の人に仕事が与えられてもおかしくありません。

◎ 相手のフィードバックを受ける余裕ができる

締め切りに余裕を持って提出することで相手からのフィードバックに耳を傾けることができ、仕上げたものに新たに反映することができます。たとえ期限ギリギリまで粘って自分の最善を尽くしても、それが相手の要求通りのものになっているかは分かりません。それならば、少しでも早く仕上げて人の意見を聞くことを目指したほうがスマートだといえます。

◎ 結果的にたくさん制作でき、実力アップに繋がる

時間をかけて仕上げた仕事から得られるものももちろんありますが、スキルアップに効率が良いとされるのは、ひたすらに数を積み重ねていくことです。たくさん仕事を引き受け、いろいろなフィードバックに応えるよう、努力をしていく過程でおのずと実力がついてきます。

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● 時間内に終わらない人の特徴と、その対処法

1. 時間に対する意識が甘い人

作業に取り掛かるのが遅かったり、時間の見積もりがずれていたりする、スタンダードな間に合わないタイプ。本人の気持ちがあれば工夫次第で改善できるはずです。

まずは期限を意識して、計画的なスケジューリングをするところから始めましょう。想像だけの予測では危険かもしれません。「手を付けてみたら意外と大変だった」ということもよくあるため、実際どれくらいの時間が必要なのかは、少しでも手を付けてみてから見積もることをオススメします。

長期的な締め切りに対してはある程度計画的に取り組めても、その日の仕事、短期的な期限に間に合わせることが苦手という人もいるかと思います。冒頭でも述べましたが、基本的な締め切りへの考え方は同じです。一日の中でも作業を細分化し、1時間、できれば30分単位での計画を立てて取り組むと改善されていきます。徐々にトライしてみましょう。

計画は締め切り日、時刻に加え、その残り日数、残り時間を数えることで作業の進捗状況を正確に調整することができます。

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2. クオリティにこだわりすぎる人

完璧主義の傾向がある人に多い症状です。自分が納得いくことを追求しだしてしまい、締め切り意識が薄れてしまっていることがあります。

考えてほしいのは、クオリティは追求しだしたらキリがないということです。さらに、こだわってる部分は他の人にとって意外とどうでもいいことかもしれません。よく比較されることですが、締め切りを破った100%よりも締め切り前日の70%の方が仕事上では良いとされています。

こだわってしまいがちだという人は、作業に優先順位をつけましょう。俯瞰的な思考を持つようにして、まずは期限までに全体を仕上げることを優先します。必須の部分を先に片付けておくことで、時間に間に合いそうにないときに、優先順位が低い部分を簡略化する余地を残すことができます。

3. 実力、経験不足の人

クオリティの問題の手前で、そもそも自分のスキルが足りないということもあるでしょう。慣れないことをやる必要がでたり、新しいことに挑戦するときに陥りがちです。

期限内に終わらせるために仕事外の時間が取れるのならば、延長戦に持ち込むことになる前に計画や資料集め、大枠を考えるなどの下準備の時間をとりましょう。気持ちの面でもその方が不思議と楽に感じます。慣れないことをすると力も入りがちになるので、息抜きなども有効に使いましょう。

一段落したら、どこで時間がかかったのかを振り返って次に活かしましょう。実力、経験不足は数をこなして補うしかありません。実力が足りないことは現状では仕方がありませんから、それを受け入れ、いかに早く改善していくかを考えましょう。

その時点での自分のキャパシティをきちんと理解しておくことも必要です。仕事を引き受ける時点で自分に可能な仕事なのかを予測します。締め切りと照らしあわせて断るものは断り、勉強時間を確保するというのも一つの手です。
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◎ 最後に

仕事を早く、なおかつ丁寧に終わらせることができるのが一番良いことですが、最初からそれが可能な人は多くいません。かかる時間を見積もったり、手の抜きどころなどを割り切ったりしながら相手の期待に応えるのはなかなか難しいかもしれませんが、周囲のためにも自分のためにも、締め切りを守れるクリエイターとして信頼を得られるようになりたいですね。

(2016.3.4)
Asami Kimura

著者紹介

木村麻美Asami Kimura

横浜国立大学大学院環境情報学府修了。 独学でIT企業のデザイナーへ。 ストーリー性のある音楽や、ポストロック等が好み。
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