話しの順序が鍵になる?プレゼンを武器にする、勝てるクリエイターになろう

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最高の作品を作ったと思ったのにいくらプレゼンテーションで熱弁しても理解してもらえず、もどかしい思いをしたことはありませんか?その体験からプレゼンに対して苦手意識を持つ人も多くいると思います。今回はその考え方を変え、どんな作品でも魅力を伝えられるプレゼンのポイントを紹介したいと思います。
編集・執筆 / Haruna Kawanabe, AYUPY GOTO

目次

  • 1.プレゼン力はデザイナーに必須事項
  • 2.プレゼンの順序とポイント
  • 3.資料はプレゼン内容を考えてから作ろう
  • 4.最後に

1.プレゼン力はデザイナーに必須事項

デザイナーにとって、作品のプレゼンテーションことプレゼンとは一体どのような存在でしょうか。プレゼンを、作品の説明や制作プロセスを語る場と思っている人も中にはいるかもしれません。しかし、プレゼンとはもともと聴衆に対して情報を提示し、理解と納得をしてもらう情報伝達手段の一種です。
つまり、説明や制作プロセスは作品を理解、納得してもらうためのプレゼンの一要素であり、プレゼンの核ではありません。デザイナーがプレゼンで最も伝えなければいけないことは、作品が必要とされる原因と作品を通して得られる体験です。多くの人は原因にあった結果を聞くことで作品の意義に納得します。さらに作品から得られる体験を聞き手が共感しやすく話すことで、理解や納得の度合いは大きく変わります。
そのようなプレゼンをするためには、共感してもらうための話し方の工夫や資料作りが必要となります。

2.プレゼンの順序とポイント

デザイナーのプレゼンと聞いて、まず一番にこだわるものは持ち味を生かした資料作りだと思います。しかし聞き手が理解しやすい資料を作るにはプレゼンの話す順序が密接に関わっています。まずその話の順序とポイントについてお話ししたいと思います。

作品をスムーズに受け入れるための出だし

① タイトル
タイトルはプレゼン後も作品を思い出すために重要なポイントです。タイトルと作品がかみ合わない作品はちぐはぐな印象を与え、プレゼン自体ももやっとした印象を与えます。タイトルからイメージがつきにくい作品は、キャッチコピーのような副題をつけることで印象がつきやすく成ります。
:『電撃天使ユビピット』-新感覚マッサージ機

② 概要
コンセプトを話す前にその作品が一体なんなのか、どうして必要とされているのか、前提となる状況を短く説明すると良いです。聞き手が作品を必要とする場面をイメージしながらコンセプトや説明に集中することができます。
:これは会社で疲れたサラリーマンを対象とした、電流を用いた新しいマッサージ機です。

③ コンセプト
作品の目的をできるだけ簡潔に話します。これが以降説明する上での軸となります。
:電気の力で即座に疲れを癒し、サラリーマンの仕事の効率を上げることがコンセプトになります。

聞き手が解説で共感、理解をするための準備

④ 理由/発見した問題点
なぜそのコンセプトにしたか、その理由や解決すべき問題について紹介します。資料や実例を挙げながら話すことでより、聞き手が共感しやすいプレゼンになります。
:近年、デスクワークによって筋肉が固まり、疲れが取れにくいサラリーマンが急増しています。それによって会社内の仕事効率が徐々に低下しています。

⑤ 問題点を解決するための答え
問題をなくすために自分が提案する作品の詳細について伝えます。
:その問題を解決するために短い休憩時間でも疲労を完全に抜けるマッサージ機を考えました。

作品について

⑥ 作品の説明
この作品が4番と5番の話しにどう対応しているかを意識して説明をします。
ここで注意するのが、細かい動作の説明を省くことです。
:この作品は従来の指圧式マッサージ機とは違い、電流によって短時間のマッサージで疲れを取ります。程よい電流によって脳を活性化するため、仕事効率も上がります。

⑦ 詳細なユーザー体験/今後の展開
作品を通してユーザーが得る体験について解説します。作品によっては今後どのように使用されるか、今後の展開例を挙げるのも良いと思います。
:程よい電流で脳を活性化するため仕事効率が上がり、企業の利益に大きく貢献すると考えています。

中間発表時のポイント

⑧ その後のスケジュール/課題点
中間発表会の場合は上記のポイントに加えて完成に至るまでの予定や、解決すべき課題点を挙げます。

3.資料はプレゼン内容を考えてから作ろう

スライド資料にイラストや図を活用することで、より聞き手が理解しやすいプレゼンができます。しかしこの手法には小さな罠が存在します。
では、その小さな罠とはなんでしょう。それは無意識の内にスライド資料にイラストや装飾をつけることを優先してしまうことです。聞き手が理解しやすい話の内容や順番に沿わないスライド資料ができる可能性があります。また、発表者自身も話しにくい資料になります。そのためスライド資料はプレゼンで話す内容を考えてから作ることで罠にかかりにくくなります。
さらにプレゼンにイラストや図を多用しているのにいまいち伝わっていないと感じる人は特に枚数を見直してみるといいでしょう。
デザイナーがスライド資料を作る際に、演出や載せたい情報が先行してしまいスライド資料の構成を必要以上の枚数にしてしまうことがあります。スライドの枚数が多くなればなるほど、話しが長くなり聞き手が把握しにくい資料ができます。また枚数を多くすることで発表者がスライド資料を進める回数が増え、その度に時間に対して焦りやすくなります。
スライド資料の枚数による事故を避けるためにも、スライド枚数は少なくて8枚前後、多くて12枚前後で構成するのを目指して発表の練習をしながら調整していきましょう。

スライド変化
スライド資料は、文字だけのスライドとイラストだけのスライドをバランスよく入れるとメリハリがつきます。聞き手の印象にも緩急ができ、記憶に残りやすくなります。

▼もっとプレゼンが上手くなりたい人に

自分の世界に入り込ませたら勝ち?クリエイター向けプレゼンテーションのコツ

4.最後に

プレゼンがうまくない人でも考え方や作り方の順序を変えるだけで大きく成長する可能性があります。どんなに複雑な作品でも優先して伝えることをゴールとして順序を組むことで納得してもらえるプレゼンができると思います。
世の中にはプレゼンを武器に有名になったクリエイターもいます。今からプレゼンに力を入れることで、今後のデザイナー人生が大きく変わるかもしれません。

(2016.10.1)

著者

川鍋春菜

多摩美術大学 美術学部 情報デザイン学科 情報デザインコースに 所属しています。UI/UXやサービスデザインについて勉強しています。 趣味はアニメ、アナログゲーム、デジタルゲームなどなど。

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