「あの名画の名前なんだっけ?」いますぐウェブで!世界の名画や歴史資料が見れるサービス

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「あの名画の名前なんだっけ……?」「あの有名なアーティストの名前が思い出せない……。」誰しもそんな経験が一度はあると思います。何千何万とある芸術作品。その全てを覚えるのは難しいものです。今回はそんな数多い芸術作品達や歴史的価値のある資料をインターネット上で閲覧できるサービスをご紹介します!
編集・執筆 /RINA SAITO, AYUPY GOTO

目次

●どんどん始まる資料のデジタル化!世界中どこでも閲覧可能に。
●知ってる?新しいかたち、「電子図書館」の存在
●世界の名画や歴史資料を見ることができるサービス
●最後に

●どんどん始まる資料のデジタル化!世界中どこでも閲覧可能に

大英図書館

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大英図書館は、1973年に創設され、古今東西のあらゆる書籍や雑誌、地図など数多くの紙媒体の資料を保存しているイギリスにある国立図書館です。2013年、Flickr(画像の保存、写真の共有ができるサービス)に、17〜19世紀の資料を公開しました。アップロードされた資料は、パブリックドメイン(すでに著作権が切れているもの)となり自由に利用することができます。

大英図書館のデータを【 Flickr 】で見る

ノルウェー国立図書館

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ノルウェー国立図書館は、2006年からデジタル化をはじめ、2009年にはノルウェーの文学作品を「Bokhylla」(ノルウェー語)というWebサイト上で無料公開をはじめ、2013年には写真資料をFlickrに公開しました。著作権で保護されているものは、ノルウェー国内からのみ閲覧可能となりますが、こちらも著作権フリーでパブリックドメインのものは自由に利用することができます。

ノルウェー国立図書館のデータを【 Flickr 】で見る

●知ってる?新しいかたち、「電子図書館」の存在

最近では書籍の電子化が進み、電子書籍としてWeb上で貸し出す「電子図書館」というものが登場してきています。シンガポールやアメリカではすでに多くの図書館で実施されており、特にアメリカでは電子書籍の貸し出しサービスが95%を超えるとも言われている導入率を記録しています。
まだまだ日本では「電子図書館」の存在を知っている人が少ないかと思いますが、日本でもいくつかの公立の図書館では電子図書館が導入され始めているところなのです。

千代田区立図書館


<引用 | http://image.itmedia.co.jp/l/im/news/articles/0711/12/l_sk_chiyoda_01.jpg >
 
「 千代田区立図書館 」は、日本初の電子図書館として、「千代田Web図書館」を2007年に開始しました。東京都千代田区に在住、在勤、在学の方を対象としたサービスで、一度に5点まで借りることができます。データ化された蔵書はまだまだ少ないですが、これからまた読める本が増え、利用者も増えれば、電子化する図書館が全国でも増えるかもしれませんね。2018年現在は残念ながら公式サイトは調整中となっていますが、3月頃にリニューアルオープンするとのことです。

【 千代田区立図書館 仮ホームページ 】を見る

青空文庫

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「 青空文庫 」は、著作権切れの文学作品を中心に掲載しているWebサイトです。ボランティアの方々の作業に支えられ運営しており、1万を超える数多くの文学作品を読むことできます。1997年に始まった青空文庫は、公共の図書館の電子図書館化よりも早く、インターネット上でサイトの運営が始ました。今では多くの人に広く知られて、現在でも更新が続いており、新たな文学作品の書き起こしが行われ、アップロードされています。

【 青空文庫 】 を見る

●世界の名画や歴史資料を見ることができるサービス

Google Arts & Culture

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「 Google Arts & Culture 」は、世界70か国から1,200以上の美術館やギャラリーが参加し、手持ちのスマフォやPCで収蔵している美術作品の高画質の画像を閲覧することができます。古典絵画やポップアート、写真、テキスタイルなど多くの作品を、作品名やアーティストの名前はもちろん「色」「制作年」「場所」などのカテゴリ別で調べることができます。
今年になって、海外限定ですが「Is your portrait in a museum?」のカテゴリーができ、7万枚以上の絵画の中から、自分とそっくりの顔の絵画を探し出してくれる機能が搭載されました。どんどんと新しい機能が実装される「Google Arts & Culture」。調べ物だけではなく、楽しんで芸術作品に親しめるサービスになっています。

【 Google Arts & Culture 】 を見る
Google Arts & Culture をダウンロードする(iOS)Google Arts & Culture をダウンロードする(Android)
 

Open Access for Scholarly Content

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「 Open Access for Scholarly Content 」は、メトロポリタン美術館が運営するサービスで、有名な絵画をはじめ様々な作品を検索、そしてパブリック・ドメインとなった作品の画像が自由に利用することができます。メトロポリタン美術館は、1860年に開館し、ゴッホやモネ、フェルメールなどの絵画や葛飾北斎の作品など、数多くの美術作品うを収蔵しています。ニューヨーク市のマンハッタンにある世界最大級の美術館の一つとなっています。

【 Open Access for Scholarly Content 】 を見る

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●最後に

海外では定着してきている資料、美術作品の電子化。日本の国立図書館でも「資料デジタル化基本計画2016-2020」が進められており、出版物を電子化する取り組みが行われています。多くの人が生み出してきた作品を、インターネットを使って多くの人が共有できるシステムは、私は素晴らしいと思いました。
しかし、特に美術作品などは、それぞれの美術館で保存、修繕をされているので、現場に行けば多くの作品の実物をみることができます。実物を見ることは、新たな発見や気づきを得られる機会なので、Web上で見て興味をもったら、是非実際に実物のもとに訪れて鑑賞してみてはいかがでしょうか。

(2018.2.6)

著者

齊藤梨奈

多摩美術大学 絵画学科 油画専攻を2019年3月に卒業。 古着屋、雑貨店巡り、服やアクセサリー作りをするのが好きです。

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