就職活動や課外活動をはじめると、社会人の方とお話する機会が一気に増えます。ここで不安になるのが敬語表現。正しい敬語を使えないと、笑われてしまったり、イメージが落ちることもあります。そのような失敗がないように、間違えやすそうな言葉を就活のシチュエーションに交え、2択クイズ形式でまとめてみました。普段間違えて使ってしまっている言葉はないか、是非チェックしてみてください。
編集・執筆 / ASAMI KIMURA, AYUPY GOTO
シチュエーション1
座談会に出席して社会人の方からいろんなお話を伺った。会社のことや、いままで漠然としていた業界のことを知ることができた。今日のお話は、これからの就職活動にとても役に立ちそうだ。
Q. ここで使うべき言葉は?「大変〜・・・」
A. 参考になりました B. 勉強になりました
正解は・・・B!
「A. 参考になりました」では『自分の考えの足しにする』という意味になってしまい、目上の方に対して失礼にあたります。感謝の気持ちを伝えたくても相手を評価するようなニュアンスになってしまっては失敗です。
この場合は「B. 勉強になりました」が正解です。
シチュエーション2
人事の方と次回の面接の日程を相談している。候補に出したいくつかの日程のうち、「では◯月×日、△時〜でお取りいたします」と返事が来た。それに対して了承した旨を表したい。
Q. ここで使うべき言葉は?「日程の件〜・・・」
A. 承知いたしました B. 了解いたしました
正解は・・・A!
「B. 了解いたしました」はよく使っているという人も多いと思いますが、普段使いの言葉であることからわかるとおり、同等の立場の者同士で使う言葉です。尊敬の意は入っていないので、ここでの使用は適切ではありません。
目上の方には「A. 承知いたしました」か「かしこまりました」などを用いましょう。
シチュエーション3
インターン先でチームでのプロジェクトに関わることに。その中で重要な役割が任されそうになった。しかし自分では力が足りないのではないか不安だ。
Q. ここで使うべき言葉は?「私には〜・・・」
A. 力不足です B. 役不足です
正解は・・・A!
2つ並ぶとわかりやすいかもしれませんが、「B. 役不足」は自分の能力に対して役割が不相応に軽いことを意味します。与えられた役割では満足できない、という意味になってしまうため注意しましょう。
自分を謙遜したいならば「A. 力不足です」を使います。
シチュエーション4
就職に関する相談でOBの先輩にとても良くしてもらった。自分の将来についての悩みも親身になって聞いてくださり、あの人からアドバイスをいただいてなければ今の自分の成功はないだろう。
Q. ここで使うべき言葉は?「先輩には〜・・・」
A. 頭が下がります B. 頭が上がりません
正解は・・・B!
目上の人に対しては常に頭は下がっているものです。「A. 頭が下がります」というのは、対等の立場の人に対して敬意を感じたり、感服したときに使います。
「B. 頭が上がりません」はもとは権力の前に圧倒されることですが、ここでは恐縮という意味で使います。
シチュエーション5
企業を訪れた際に、社員の方から『ご苦労さまです』と声をかけてもらった。
Q. こちらから返すべき言葉は?
A. ご苦労さまです B. お疲れさまです
正解は・・・B!
つられて「A. ご苦労さまです」と返さないようにしましょう。こちらは目下の人を労うときに用います。
もともと目上の方を労うこと自体が失礼という考えがあることから「B. お疲れさまです」を使うことにも賛否両論があるようですが、ビジネス上の挨拶としてはこれが一般的です。
最後に
いかがでしたか?
敬語表現は基本的なものでも、慣れるまでは使えるようになるのが難しいものです。無理に完璧を目指して棒読みになってしまうのではなく、できる言葉から少しずつ取り入れることを心がけましょう!
(2015.10.16)
著者
はたらくビビビット
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