フレックスタイム制って何?|仕事百科

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就職活動をする中で企業情報に目を通すと、”フレックスタイム制”という言葉を目にしたことはありませんか?近年、”フレックスタイム制”を導入している企業が増えてきましたが、”フレックスタイム制”がどのような制度なのか、しっかり理解している方は少ないようです。技術職で導入されているケースが多く、クリエイターを目指している方でしたらきっと関わることになる制度だと思うので、これを機に”フレックスタイム制”について理解を深めてみましょう!
編集・執筆 / MAMI INUZUKA, AYUPY GOTO

目次

  • 1. フレックスタイム制ってなに?
  • 2. タイムスケジュールの例
  • 3. メリット・デメリット
  • 4. 最後に

1. フレックスタイム制ってなに?

フレックスタイム制とは、自分自身で始業時刻と終業時刻を決めることができる制度です。通常は9時に出社、17時退社といったように全員が同じ時間帯で働くことが決められていますが、フレックスタイム制が導入されていれば、一ヶ月単位や一週間単位でどのくらい働くのか、という総労働時間をあらかじめ決めておき、その範囲内で各日の労働時間を各自が決めることができます。

ーコアタイムとフレキシブルタイム

完全に時間を自由に決めることのできる完全フレックスタイムという制度も存在しますが、多くの場合コアタイム、フレキシブルタイムというものが設けられています。

コアタイム:出勤義務のある時間帯
フレキシブルタイム:自分で選択をすることのできる時間帯

この時間は必ず会社にいてね、というのがコアタイムです。
したがって、コアタイムが設けられている場合はその時間さえ会社にいれば、あとは自由に始業時刻・終業時刻を決めることができます。

2. タイムスケジュールの例

では、実際にフレックスタイム制で働く場合どのようなスケジュールとなるのかを見てみましょう。
(10:00~15:00をコアタイムとしている場合を想定します。)

a. 子供がいる社員Aさんの場合

9:30 子供を保育所へ
10:00 出社
12:00-13:00 お昼
17:00 退社・お迎え
(計 6時間勤務)
 
 

毎朝、子どもを保育所へ預けに行かないといけませんが、出社時間は10時なので時間にゆとりを持って行動できます。この日は子どもとの時間をたっぷりとりたいので、仕事をいつもより少し早く終わらせるように調整しています。

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b. 趣味のライブに出かけるBさんの場合

7:00 出社
12:00-13:00 お昼
15:00 退社
(計 7時間勤務)
 
 

今日は大好きなバンドのライブがあるので、早く退社するためにいつもより早く出社しました。朝早く仕事をするのも頭がすっきりして気持ちがいいです。仕事を早く終わらせて、おもいっきりライブ楽しめます。

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c. 体調が悪く遅めに出社したいというCさんの場合

10:00 出社
12:00-13:00お昼
19:00 退社
(計 8時間勤務)
 
 

今日は朝から少しお腹が痛く、調子が良くありませんでした。いつもは朝に仕事を進めるのが好きで早く出社していますが、今朝はゆっくりし、体調を整えてから出社しました。

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どうでしょうか?人によって働き方が様々ですよね。
会社によって労働時間の清算方法は異なりますが、合計の労働時間が所定の時間を満たしていればいいので、日によって労働時間が5時間であったり、7時間であったりと、融通を利かせることができます。

このように自分の体調や予定に合わせて勤務時間を調整することのできるフレックスタイム制はとても魅力的ですよね。それでは具体的にメリット・デメリットを見ていきましょう。

3. メリット&デメリット

メリット

    • ・通勤ラッシュを避けることができる

      通勤ラッシュの時間を避けて出社することで、満員電車に乗って通勤し、会社につくころにはもうヘトヘト……といった状況を防ぐことができます。

    • ・調子の良い時間に仕事ができる

      早朝のほうが効率良く作業をすることができる人もいれば、朝はどうしても苦手だ……という人もいますよね。このように自分が最大にパフォーマンスを発揮できる時間帯は人によって異なります。また体調がすぐれず、少し遅めに出社したい、などといった場合にも対応できます。

    • ・自分で時間配分を行い、効率的に作業を行うことができる

      自分で始業時刻・終業時刻を決めることができるために、1日のスケジュールをしっかりと自分で管理することができます。自分で時間配分を考えることで、仕事への意識が高まり作業効率も向上するでしょう。

    • ・生活と仕事の調和を保つことができる

      子どもの送り迎えをしたい、少し早く仕事を切り上げて友達との時間を過ごしたい、などといったような状況にもフレキシブルに対応できるため、生活にメリハリを出すことができます。

    • ・平日にしかできない用事ができた場合に有休を使わずに済む

      役所での手続きなど、平日でないとできないことがあると思います。そういった用事がある場合にも有休を取る必要はなく、必要に応じて勤務時間を調整できます。

デメリット

    • ・自己管理が苦手な人には向かない

      フレックスタイム制は自由であるが故に、楽をできると考えてしまう人もいるかもしれません。
      しかし、ただ楽ができると考えてしまうと、うまくスケジュールを立てることができずに仕事の作業効率が落ちてしまうでしょう。

    • ・メンバーの出社時間にバラツキが出てくるために自分の仕事がやりづらくなる可能性がある

      この担当の人と話をしたいのにまだ出社していない!などといったこともフレックスタイム制では発生します。したがって、自分の仕事がやりづらく感じてしまう場面も出てくるでしょう。

4. 最後に

いかがでしたか?フレックスタイム制をうまく利用すればきっと、ワークライフバランスを保つのに役立つ制度となるでしょう。自立心をもって自分のライフスタイルに合わせた働き方をしたい!という方はフレックスタイム制を導入している会社を検討してみてはいかがでしょうか。

(2015.12.24)

著者

犬塚茉実

名古屋市立大学 芸術工学部所属。デザイン系の学科に所属していますが、Webデザインは独学で勉強中。Web上での人と人とのつながりに感動する日々です。現在はアメリカのシアトルでビジネス留学をしています。好きなものはコーヒーとタイ料理!

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