ノマドワーカーって何?|仕事百科

ノマドワーカーtop

通勤ラッシュに巻き込まれながら出勤する毎日は、誰でも疲れてしまいますよね。多くの社会人がそのような生活をしている一方、いつも自由に場所を選んで働いている人々もいます。それが「ノマドワーカー」と呼ばれる人々です。今回は、憧れを持つ人も多いこの働き方について紹介していきます。
編集・執筆 / ASAMI KIMURA, AYUPY GOTO

目次

  • 1. ノマドワーカーとは
  • 2. ノマド=フリーランス?
  • 3. 必要な環境
  • 4. よく使われる場所
  • 5. メリット&デメリット
  • 6. ノマドワーカー向きな人
  • 7. 最後に

1. ノマドワーカーとは

「ノマド」はフランス語のnomadeを語源とし、「遊牧民」という意味を持つ言葉です。日本でノマド族と言えば、カフェなどでノートPCを開いて何か仕事をしているように見える人たちを指す言葉として定着しています。

実際にノマドワーカーとは、職場を固定せずにノートPCやタブレット型端末を使って自らの業務をこなす働き方をしている人のことです。彼らの職種としては、営業職から編集者、デザイナーやプログラマーまで様々な職種が考えられます。PCを用いてできる業務であれば、大抵の仕事でノマド的な働き方は可能であると言えます。

2. ノマド=フリーランス?

「フリーランス」はノマドと混同しがちな言葉です。確かにフリーランサーでかつノマドワーカーである人は沢山いますが、これら2つの意味は本来同じではありません。

フリーランスとは、特定の企業に雇用されておらず、自営業として生計を立ててる働き方のことです。一方ノマドとは、企業に勤めている・いないに関わらず、仕事をする場所を固定していない働き方のことです。すなわち、フリーランスでも仕事場を持っていれば当然ノマドワーカーではありませんし、ノマドワーカーをしていても企業に勤めていることだってあります。

ノマドとは個人の仕事スタイルのことですので、それにのっとって学生がカフェなどを使って勉強するスタイルをノマド勉強法と言ったりすることもあるようです。

ノマドワーカー1

3. 必要な環境

快適なノマドライフには快適な環境が必要不可欠です。ノマドとして仕事をする場所に必要なものは、

・電源
・wi-fi環境

です。仕事をする場所にはコンセントや無線LAN環境があるということを基準に選ぶということが多いでしょう。

仮にこれらがない場所でも、PCやタブレット型端末の稼働時間にもよりますが、電源はバッテリーを持参して使うこともできます。インターネット回線はもし契約していれば自分のモバイルwi-fiルータや、頻繁にネットに繋がないのであればスマートフォンのテザリングを使うことも可能です。

4. よく使われる場所

  • カフェ

    ノマドの代名詞のような場所です。ノマドワーカーが目立つようになっていくにつれ、電源設備やwi-fi環境を整えるカフェも多くなりました。美味しいコーヒーとデスクワークの相性は良いですね。
    空いている時間帯やもともとゆっくりできる雰囲気のお店なら作業にちょうど良いですが、「混雑時間帯は席滞在2時間まで」などと書かれているところもあります。そうでなくとも、飲食をしたいお客さんの邪魔にならないように配慮は必要になってきます。

  • コワーキングスペース

    「コワーキング(Coworking)」とは、それぞれ独立した仕事を持つ人々が作業空間を共有し、情報交換などのコミュニケーションを取りつつ仕事をするワークスタイルのことです。コワーキングスペースとはそのための施設のことを呼び、会員制で有料であることが多いようです。コワーキングスペースを利用する醍醐味は、個別に仕事を持つ人々が交流を持ち、互いに良い刺激を与え合うことができる部分にあります。
    コワーキングスペースと違って、それぞれが自分の仕事に専念するための単なる共同スペースのことは「シェアオフィス」と言われます。但し、コミュニケーションの有無が施設の名前に忠実な場所ばかりではないのが本当のところ

  • 公園

    少し思い切る感じがしますが、春や秋の天気の良い日には公園での作業もアリではないでしょうか?良いアイデアも降ってきそうで、クリエイティブな作業には向いているかもしれません。ただもちろん電源はおろか机もないため、がっつり作業するというよりはリフレッシュ目的が強くなりそうです。

ノマドワーカー2

5. メリット&デメリット

ノマドライフにも長所と短所があります。

メリット

  • 通勤ラッシュがない

    企業勤めで辛いことの一つが通勤ラッシュ。
    そもそもノマドであれば、わざわざ電車を使うところに行く必要すらありません。朝もゆっくりできます。

  • 自由である

    その日の気分に合わせて好きな場所を選べるので、作業の内容や自分のコンディションに合わせて最適な場所で仕事ができます。服装も自由です。何より1人なので、基本的に自分のペースで仕事ができます。

デメリット

  • お金がかかる

    カフェを利用するには最低でもドリンク1杯などのオーダーが必要です。ワーキングスペースでも場所代がかかります。これが毎日の出費と考えると、それなりの額になることがわかるでしょう。ただし、冷暖房などの光熱費は気にしなくても良いですね。

  • 集中しにくい

    隣の席が近かったり、不特定多数の人が常に出入りする環境を使っていると集中が途切ることもあります。また、一日中同じ場所に居続けられることばかりではありません。キリが悪くても、やむなく移動をせざるを得ないこともあります。
    さらに、公共の場所で仕事をする人に対して、否定的な意見があることも事実です。そのあたりのことも理解しておかなければなりません。

  • 自己管理が大変

    仕事の開始時間や終了時間、休憩や時間配分も全て自分の裁量です。悪い意味でも周りの目がありませんので、自己管理が苦手なひとにはなかなか厳しそうです。

6. ノマドワーカー向きな人

メリット&デメリットの項でも分かるように、ノマドの良い面と悪い面は表裏一体です。ノマドを自分の仕事スタイルとして選ぶべきかどうかは、その人自身が持つ性質によるところが大きいでしょう。
例えば、

・必ずしもオフィスにいる必要のない人
・自己管理能力が高い人
・能力があり、人を頼らなくて良い人

には、向いていると言うことができます。

また、繰り返しになりますが正確にはノマド=フリーランスというわけではありません。
これらがほぼ同じ意味として使われている場合もありますが、
この記事の中では、ノマドであることは仕事の安定面などとは関連がないことにご注意下さい。

7. 最後に

いかがでしたか?

仕事のスタイルには人それぞれ、自分に合った働き方があると思います。ノマドというスタイルも、そのネーミングが浸透する前からそのような働き方をしている人々は多くいました。

既に認知されたワークスタイルに限らずとも、自分の力が一番発揮できるスタイルを見つけて、理想の働き方ができたら良いですね!

(2015.8.3)
Asami Kimura

著者紹介

木村麻美Asami Kimura

横浜国立大学大学院環境情報学府修了。 独学でIT企業のデザイナーへ。 ストーリー性のある音楽や、ポストロック等が好み。
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