個性様々、用途にあった画材店を探そう|関東編

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作品づくりに取り掛かる前に、まずお世話になるのが画材店です。
まっさらな紙、新品の絵の具やインク、色とりどりの画材など、どんなものを生みだそうかと考えながら眺めているだけでワクワクしてきます。
しかし画材店とひとくちに言っても、様々な画材に特化したお店が多数存在しています。
素敵な作品を生みだす為にも、まずは自分の作りたいものにピッタリ合った画材店に足を運んでみませんか。良い素材に出会うことで創作の幅はさらに広がると思います。
編集・執筆 / NISHIDA, AYUPY GOTO

▼目次

  • 1.定番の大型店舗・チェーン店
  • 2.こだわりの老舗・専門店(絵具・筆・染料・紙)
  • 3.マニアックでおしゃれな文具店
  • 4.コミック・イラスト画材が揃う店
  • 5.おわりに

1.定番の大型店舗・チェーン店

とりあえずここに行けば何でも揃う! 誰でも一度はお世話になったことがあるような大型店舗です。何を作るか決まっていなくても、とりあえず足を運べば作りたいものも見つかるかもしれません。

●世界堂

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昭和15年、額縁および絵画の販売を目的として、東京・新宿において創業しました。画材・デザイン用品・文具などを豊富に取り揃える、老舗の画材販売店チェーンです。買い物ごとに発行される割引き券も嬉しいです。とくに新宿本店は、1~5階まであらゆる画材がフロアごとにずらり揃っているので、いろんな画材を購入したいと考えている方は、ぜひ足を運んでみてください。

〒160-0022
東京都新宿区新宿3-1-1
世界堂ビル1F~5F
営業時間 : 9:30~21:00(年始を除く)
定休日 : 年中無休(年始を除く)
WEBサイト:http://www.sekaido.co.jp/
新宿本店の他、池袋、立川、横浜、町田、藤沢、武蔵野美術大学内など各所に店舗があります。

●Tools

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デザイン材料、画材、額縁、額絵、額縁加工、建築模型材料、コミック制作材料、文具、雑貨、書籍の販売する画材専門店。特に新宿店は新宿駅の東口『ルミネエスト』の6階で、毎日22時まで営業しています。画材だけでなく、話題の文具雑貨やDIYグッズなども揃っています。また、新宿店は、コピックのオフィシャルショップでもあるそうで、作家さん御用達のコミックコーナーなども充実しています。私はよく技法書コーナーに長居してしまいます。

〒160-0022
東京都新宿区新宿3-38-1
ルミネエスト 6F
営業時間:11:00~22:00
※土日祝日のみ10:30〜21:30
WEBサイト:https://www.tools-shop.jp/shop/
新宿店の他、御茶ノ水、横浜などに店舗があります。

2.こだわりの老舗・専門店(絵具・筆・染料・紙)

なんでも揃う大型画材店も良いですが、「なにか物足りなくなってきた。」そんな時にこだわりの行き届いた老舗で、より専門的な画材を探してみるのはどうですか?

●レモン画翠

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学生の街・御茶ノ水の一角にレモン画翠はあります。
創業は大正12年。創業当初は、イギリスやフランスの絵画用の絵の具をはじめとする画材を扱ってきたそうですが、建築模型材料の輸入・開発にいち早く着手した為、建築デザイナーのためのコーナーが充実しており、「建築にいちばん近い画材店」として知られています。毎年、全国の建築学生による卒業設計展「レモン展」を主催しているそうです。
私は予備校生時代に、鉛筆デッサンをするならレモン画翠の白象紙が良いと先生に勧められ、よく買いに行きました。

〒101-0062
東京都千代田区神田駿河台2−6−12
平日 10:00~20:00
(額装コーナー[B1F]のみ10:30~18:00)
土・日・祝日 11:00~19:00
WEBサイト:http://lemongasui.co.jp/
姉妹店として画翠藝大店(上野キャンパス)があります。

●文房堂

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創業明治20年の神田神保町の老舗画材店である文房堂は、日本で初めて専門油絵具を開発・販売したそうです。歴史あるビルの外観も美しく、2003年には「千代田区景観まちづくり重要物件」に指定されています。お洒落な文具・雑貨類も揃っています。額を購入したり、額装を頼む際に訪れることが多い印象です。近辺には古本を扱う書店が充実しているので、資料を探す傍ら画材も購入できるところが便利です。

〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1-21-1 
10:00~19:30(ギャラリーのみ18:30終了)
年中無休(年末年始除く)
WEBサイト:http://www.bumpodo.co.jp/index.html

●金開堂

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日本画材である「岩絵具」は瓶に入った状態で売られています。お店の方に欲しい分だけの量を計ってもらい購入します。色とりどりの絵具入りのガラス瓶がズラリと並んだ店内は、見ているだけで美しく、圧巻です。

〒110-0001 東京都台東区 谷中1-5-10
定休日:日曜日
営業時間:9時半~18時半
WEBサイト:http://www.yanesen.net/archives/shop/shop/377/

日本画を始めるなら必見! 他にも沢山、日本画材店

世界堂など大型店舗でも買うことのできる岩絵具ですが、実は専門店も多く存在しています。専門店の方が、美しい色の品揃えは圧倒的です。作品の中の色に物足りなさを感じたら、是非足を運んで研究してみてください。

・ウエマツ
渋谷駅から徒歩すぐという好立地にある画材専門店。伝統のある日本画材は勿論、最新の画材やオリジナル商品(蛍光色の水干や胡粉ジェッソ、アートクロスなど)があるのも魅力的。2Fには水彩やアクリル画材もあります。
WEBサイト:http://www.shibuyamiyamasu.jp/uematsu/main.html
・喜屋
上野駅から歩いて5分。種類豊富な岩絵の具はオススメです。
WEBサイト:http://kiya.ehoh.net/
・絵の具屋 三吉
横浜のJR関内駅南口すぐ。日本画材以外にも、墨絵、水彩、アクリル、油彩材料などを扱っています。ネット販売も充実しているので利用しやすいです。
WEBサイト:http://www.sankichi.com/
・華陽堂
根津駅から歩いて10分程度。岩絵の具がとにかく安い! また、学生には高価でなかなか手が出ない「連筆」という種類の筆が、安く購入できるのも嬉しいです。
WEBサイト:http://kayodo.art.coocan.jp/
・得応軒
日本画材はだいたいなんでも揃います、天然の岩絵の具を買う際にオススメです。
WEBサイト:http://www2.gol.com/users/tokuouken/

●宮内不朽堂

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湯島駅から徒歩5分ぐらいの筆の専門店。ご主人が丁寧に筆の説明をしてくれます。日本画の巨匠、横山大観や平山郁夫氏も、こちらの筆を使っているそうです。季節ごとにセールを行っているので、質の良い筆や刷毛を買いたい際には訪れてみてはいかがでしょう。特別な筆を手に、線一つ引くのにも気が引き締まりそうです。

東京都台東区上野1-5-6
[営業時間] 10:00~17:00
[定 休 日] 土・日曜日
WEBサイト:https://www.tools-shop.jp/shop/

●藍熊染料店

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浅草駅から徒歩5分、文政元年に創業した江戸時代から続く染料店です。藍、植物染料、化学染料、顔料などが揃っています。また、藍染めが初めての人でも、簡単に染められる染料と薬剤のセットなども販売しています。染めに挑戦したい際には訪れてみてはいかがでしょうか。

東京都台東区雷門1-5-1
営業時間:9時~17時
定休日:土・日・祝日
WEBサイト:http://www.aikuma.co.jp/html/company.html

▼ さらに、こちらの記事では紙の専門店が紹介されています。合わせて参考にしてみてください。

紙選びにこだわって、作品をより魅力的にしよう!
紙専門店のミリョクとは

3.マニアックでおしゃれな文具店

作品をつくる時以外でも、アイデアを出す時や考えをまとめる時に使い、いつでも持ち歩くのは文房具です。だからこそ、自分だけのこだわりのアイテムを探しに行きませんか。

●銀座伊東屋

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1904(明治37)年創業の伊東屋は、「クリエイティブな時を、より美しく、心地よくする文房具」を提案する文房具専門店です。フロアごとに置いてあるものがジャンル分けされおり、見ているだけでも楽しい! 時間があっという間に過ぎる! という声をよく聞きます。

〒104-0061
東京都中央区銀座2-7-15
<月~土>10:00~20:00
<日・祝>10:00~19:00
WEBサイト:http://www.ito-ya.co.jp/
他にも渋谷・新宿・横浜、成田空港や羽田空港にも店舗があります。

他にも沢山! 個性豊かな文具店

こだわりの文具でアイデア出しやスケッチをすれば、いつもより良いアイデアが浮かぶかもしれません。また、万年筆でイラストを描いてみたり、羊皮紙にデッサンしてみたり、いつもと違う環境をあえて用意するのも、表現の幅を広げる良い機会になるのではないでしょうか。

・ジョバンニ
雰囲気たっぷりの店内で羊皮紙や羽ペン、シーリングスタンプなど一風変わった文房具に出会うことが出来る輸入雑貨店です。
WEBサイト:http://www.giovanni.jp/
・つくし文具店
JR中央線国立駅北口から歩いて20分ほどの所にある、ちいさなお店。デザインがとても素敵なオリジナル文具を販売しています。コミュニティスペースとして、全国から文具やデザインに関心のある人が集まり、学べる教室のような場所になっています。
WEBサイト:http://www.tsu-ku-shi.net//
・書斎館
世界各国の代表的なペン・ブランドから、選りすぐりの製品が販売されているペン・ブティック。アンティークの万年筆・シャープペンシルが豊富に揃っています。
WEBサイト:http://www.shosaikan.co.jp/
・TUZURU
鎌倉にある、万年筆を始めとした文房具・レターセット・雑貨のセレクトショップです。イラストを描く際に、万年筆を使ってみると、また違った表情の作品が出来上がるかもしれません。
WEBサイト:http://www.tuzuru-kamakura.com/
・アンジェビロー
「書斎」をテーマにしたステーショナリーショップです。小粋な文房具や雑貨は、ギフトにも良いかもしれません。
WEBサイト:http://jptower-kitte.jp/shop/404.html

4.コミック・イラスト画材が揃う店

コミック画材に関してもやはり冒頭でご紹介した世界堂が充実しています。トーンの種類が多く、技法書も充実しており、度々開催されているコミックフェアの期間を狙えば、かなり安価で買うことができます。
世界堂で扱いの無いコピックなどの画材に関しては、同じく最初にご紹介したToolsが充実しています。

他にも探すなら

東急ハンズ(池袋店)
アクリル絵の具や水彩画材も揃う画材コーナーでは、マンガスクールの先生を招いて、コピックを使った作画の実演や使い方のアドバイス会などが開催されています。
WEBサイト:https://ikebukuro.tokyu-hands.co.jp/floor/index.html
ink 港北TOKYU S.C店
横浜市都筑区のセンター南という駅にある、県下最大規模の文具専門店です。王道の文具も勿論揃いますが、アナログで漫画を描く際のペン先やミリペン、ネームノートなどの品揃えも良いです。
WEBサイト:http://www.kohokutokyu-sc.com/floor/detail.php?id=74
アニメイト
アニメグッズの専門店ですが、ペン・原稿用紙・トーン・各種定規など基本的な漫画専門画材は扱っています。ですが、「漫画」に特化しているので絵具などは買うことは出来ませんが、画材と同時にコミックスや他の商品も買いたい人にとっては便利ではないでしょうか。
WEBサイト:http://www.animate-onlineshop.jp/products/index.php?category_id=12

5.おわりに

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良い画材との出会いが、自分でも思いがけない表現を生みだしてくれることがあります。作品づくりにおいて、自分の力以上に画材の力が左右する要素は多いように思います。制作の際には、使う画材にもこだわってみることで、表現の幅はさらに広がっていくのではないでしょうか。
ぜひ、こだわりの画材店で見つけたこだわりの画材で、より魅力的な作品を創りだしていってください。

(2017.5.23)
nishida

著者紹介

西田歩未nishida

武蔵野美術大学大学院造形研究科修士課程美術専攻日本画コース在学。読書と標本・剥製集めが趣味です。
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