企業研究って何?|仕事百科

企業研究

就職活動が始まると、自己分析や企業研究を行うようにとアドバイスされることが多くあると思います。企業研究はなぜ必要で、どのように行えばよいのでしょうか。今回は、企業研究についてご紹介します。これから就職活動や転職活動をしようと考えている方は必見です!編集・執筆 / YOSHIKO INOUE, AYUPY GOTO

目次

  • 1.企業研究とは
    • -業界研究と企業研究
  • 2.なぜ必要?
  • 3.どのように行うのか
  • 4.基本の用語
  • 5.最後に

1. 企業研究とは

企業研究とは、就職活動において、志望企業について詳しく調べる一連のプロセスのことです。志望する企業の事業内容や職種・働き方を調べることで、企業理解を深めることができます。就職活動をしながら、自己分析とともに行うことが多いです。

-業界研究と企業研究

就職活動を始める際、興味のある分野や業界が決まっていたら、企業研究の前に業界研究をしてみましょう。業界研究は、本やインターネットにたくさん掲載されている業界をMAP化したものを活用できます。志望する業界の景気動向やどんな仕事と関わっているのか知ることができ、志望職種を絞っていくことができます。
まず自分の好きなものや、興味のある業界の業界研究からはじめて、企業研究に展開してみましょう。

2.なぜ必要?

企業研究を行う目的は「より多くの知識をつけて他学生と差をつけるため」「面接対策で」などとも言われますが、「最終的に自分に合った会社を見つけるため」と捉えると、より的を得たものになるでしょう。企業研究を行うと以下のようなメリットがあります。

  • ・的を得た自己アピールができる

自分の志望する企業で求められる知識やスキルを知っていると、それに合わせた自己アピールの伝え方を考えることができます。十分な企業研究をした上で考えられた志望動機はより的確なものになります。企業側にも志望度や熱意が伝わりやすくなり、面接官とのコミュニケーションが取りやすくなると言えます。

  • ・自己分析につながる

就職活動は自己分析の繰り返しと言えますが、企業研究は会社の理解度を深めながら自分に合う仕事や会社について考えられるので、自然と自己分析につながります。
時には企業研究をしていくうちにその会社への志望度が低くなっていく場合もあるかもしれません。そんな場合は、「なぜ合わないと感じたのか?どこに違和感を感じたのか?それを解消できるのはどんな仕事・会社なのか?」と考えてみましょう。本当に行きたい分野や志望する業界への道筋がより明確になっていきます。

企業研究

3.どのように行うのか

企業研究は、以下のような方法で行うことができます。

  • ◯コーポレイトサイト、採用サイトを見る

コーポレートサイトを見ると、会社全体の特徴やざっくりとした雰囲気をつかめます。
採用サイトひとつを見ても、採用にどれくらい力を入れているか、お金をかけているのかなどを読み取ることができると思います。例えば、手の込んだ採用サイトが開設されていれば採用に力を入れていることや、採用人数が多ければたくさんの人材が必要な理由(業務拡大のため、離職者が多い…など)を考えられます。また、採用人数が多いわけでなくても採用サイトにこだわっている場合、企業イメージや広報に力を入れているということが読み取れると思います。
また、コーポレートサイトや採用サイトには、
事業内容/採用職種/社内制度・福利厚生/会社のビジョン
などが書かれています。そこから、その会社が対象とする顧客や市場、事業展開などについて理解できると、その企業がどのようにして利益を得ているのかを把握できます。同時にここで企業の規模も知ることができます。事業分野が幅広いほど、入社後の選択肢も広いと考えられます。

  • ◯企業説明会に参加する

企業研究を行う上で、実際に働く社員から直接話を聞く機会を得ることはとても重要なポイントとなります。
ホームページの印象やインターネットの情報だけではなく、実際に働く人の話を聞いたうえで判断したほうが、より納得を持った自己判断が出来るからです。また、直接話を聞く中で事前に持っていた疑問を解消することができます。これは、入社後のミスマッチを回避するためにも大切です。
直接社員の方に質問したり、自分の感じたギャップを意識して説明を聞いたりしてみましょう。

  • ◯OB・OG訪問をする

OB・OG訪問とは、志望する企業で働いている先輩を訪問し、仕事内容や働き方についてお話を聞くことです。大学の就職支援課に問い合わせると先輩を紹介してもらえることがあります。説明会やOB・OG訪問は実際に働いている人から直接お話を聞ける機会です。ぜひ参加しましょう。
そういった場では、先輩に今後の目標や意識している競合他社についてなどを尋ねてみると良いです。会社の中にいる先輩が持つ目標は、具体的かつ実現性の有無が伴っています。それを聞くことで、その会社のビジョンやキャリアステップを現実的に考えることができるのです。

  • ◯サービスや製品を利用してみる

志望する会社が製品やサービスを提供している場合、それを利用することも企業研究のひとつです。消費者の視点でサービスの感想や改善点を考えてみましょう。

  • ◯競合他社について調べる

競合他社とは、同じような消費者をターゲットに同じようなサービスを提供している他の企業のことです。面接では「同業の中でも我が社を志望しているのはなぜですか?」「~社と比較して我が社の魅力・弱点はどこだと思いますか?」など、競合他社にまつわる質問をされることが多くあります。
志望する企業の競合はどこか、違いは何かなどをしっかり調べておきましょう。競合他社についての分析方法として4P分析があります。4P分析の4Pとは、製品(Product)・価格(Price)・流通(Place)・プロモーション(Promotion)です。本来は商品開発の際に使うマーケティングの方法ですが、志望企業が競合他社とどのように差別化を図っているのかを考える際に活用できます。

企業研究2

4.基本の用語

企業研究をする上での基本の用語を紹介します。
<創業・設立>
その企業が事業を開始した時期を「創業」、会社として商法上の登記を行った時期を「設立」といいます。その企業は新規企業なのか、企業から独立したのかという背景も調べておくと良いでしょう。
<ビジョン・経営理念>
経営者が抱く、経営哲学や価値観のことです。その会社が大切にしている価値観や経営目標を知ることができます。何のために経営し、その目的の実現のために会社がどのように存在するのかなどを明確にします。
<売上高>
企業の一年間の売上を示します。企業の規模や経営成果を見ることができます。また、過去数年間の売上を比較すると、企業の成長性もわかります。
<年俸制>
月ごとに給料が支払われる月給制に対し、年俸制は社員個人の能力や勤務成績などの業績に応じて1 年単位で賃金総額を決定し、それを月々に分割して支払われる制度です。
前年の業績を踏まえ会社と交渉し、年間給与を決定するのが一般的です。
<福利厚生>
給与や賞与以外で得られるサービスのことです。厚生年金や健康保険、労働保険などがあります。企業独自の制度のものと、国や地方公共団体が法律に基づいて行うものがあります。
<社内公募制度>
会社が新規事業を立ち上げる時や、プロジェクトチームを作る時などによく使われます。
業務に必要な人材を社内から公募する制度です。社員自らが職場や仕事を選択する環境が生まれるので、社員のモチベーション向上に繋がります。

4.最後に

企業研究をすることで自分のやりたいことを見つけ、就職活動の軸が定まっていくことは大いにあると思います。また、いろんな企業を知る社会勉強の機会とも言えます。さまざまな視点で企業を比較・検討し、志望企業を絞り込んでいきましょう。

(2015.10.19)
Yoshiko Inoue

著者紹介

井上佳子Yoshiko Inoue

女子美術大学卒業。 ビビビット社で、全国のデザイン・美術の学校へ行く仕事をしています。青い迷彩柄のPCケースが目印なので、見かけたらお声がけください! 昔の少女漫画とハロプロが好きです。
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