デザイナー志望の人なら必ず用意しなければいけない、ポートフォリオ。今回はこれからポートフォリオを作り始める方のために、はたらくビビビットの人気記事ポートフォリオ百科でこれまでご紹介してきた、内定者ポートフォリオのデータを総ざらい!作る際に気になるあれこれを、統計でご紹介します。この記事を読んで、ポートフォリオ作りをスムーズに進めましょう!
編集・執筆 / Ayako Yamada, AYUPY GOTO
目次
- 1. ポートフォリオ作りをはじめよう
- 2. 統計でみる!ポートフォリオ作りのあれこれ
- 3. ポートフォリオを作りはじめるときに読みたい オススメ記事6選
- 4. 最後に
1. ポートフォリオ作りをはじめよう
デザイナーをはじめとしたクリエイティブ職を目指す人にとって、ポートフォリオは必要不可欠なもの。就職活動はもちろん、インターンやデザイン系のバイトなどでも提出を求められることがあります。ポートフォリオは、自分自身の実績や実力を伝えるとても重要なツールです。本メディア「はたらくビビビット」の兄弟サイトViViViT(ビビビット)のように、WEB上でポートフォリオを制作して活用することもできますが、同時に紙のポートフォリオも作成する人が多いです。
しかし、いざポートフォリオを作りはじめると、わからないことや悩む点もたくさんあります。そんな悩めるクリエイター志望の方々に向けて、はたらくビビビットではポートフォリオ百科と題して、さまざまな職種の内定者ポートフォリオを紹介しています。今回は、これまでに紹介した『ポートフォリオ百科』の記事のデータを総ざらい!これからポートフォリオを作る人に役立ててもらえるよう、超入門編としてご紹介します。
▼ お手本にしたいポートフォリオがきっと見つかる。
就活ポートフォリオの実例を紹介! 『ポートフォリオ百科』記事一覧
2. 統計でみる!ポートフォリオ作りのあれこれ
これまでに『ポートフォリオ百科』でアンケートを行った内定者は総勢30名*にのぼります。この30名分のデータから、ページ数やサイズ、制作費用など、ポートフォリオを作るとき気になるあれこれを分析。すると、ポートフォリオ作りのヒントがたくさん見つかりました!
これまでにアンケートを行った30名の内訳はこちらです。
30名の内定者ポートフォリオからヒントを発見!
① ポートフォリオを作り始めた時期
■ 3年生で作り始める人が大半。早め早めの準備を。
「3年生で作り始めた」という人が全体の約67%。中でも、文化祭後から本格的に就職活動が始まる直前の、3年生の11月〜2月に作り始めた、という意見が多く見られました。また、これはあくまで作り始めた時期であり、ほとんどの人が何度もブラッシュアップを続けています。就活本番までにクオリティの高いポートフォリオを完成させるには、早めに着手したいですね。
② ポートフォリオのサイズ
■ 使いやすさ重視のA4サイズが人気。複数サイズ制作で使い分け。
サイズはA4が圧倒的に多く、次いでA3という結果になりました。面接へ持参したり、郵送したりするときの使いやすさから、A4が選ばれているようです。正方形やハガキサイズなど、こだわりのサイズを使用している人もいました。その際は、A4サイズも併用して制作することで、場面によって使い分けができおすすめです。
③ ポートフォリオのページ数
■ ページ数はあまり関係ない!?必要な情報を精査しよう。
グラフを見てわかるように、内定者の中でもページ数は20Pほどの人から60P以上の人までばらつきが出ました。ページ数はポートフォリオの評価に直接的には関係しないようです。見た人に【実力が十分に伝わる作品数や情報】が必要ですが、ページが多すぎると全部目を通してもらえなくなってしまいます。必要な情報を整理し、見る人の立場になって構成を考えましょう。
④ ポートフォリオを印刷した場所
■ こだわりたい、全体のクオリティを左右する印刷。
印刷は、キンコーズなどの印刷会社を利用する人が多い様子。自宅で印刷する場合は、制作したデータをすぐに出力して確認できるのが利点です。ディスプレイ上と印刷したものでは印象が変わることが多いので、印刷会社を利用する場合も、一度自宅や学校で出力して、実寸サイズで確認しておきましょう。紙媒体のポートフォリオでは、紙質や印刷のクオリティが全体の印象を大きく左右します。作品の魅力が最大限に伝わるように、印刷方法にはこだわりたいですね。
⑤ ポートフォリオの制作にかかった金額
■ サイズや製本方法で差が出る制作費。
2000円〜5999円の回答が多い結果となりました。製本方法によって、金額に差が出てくるようです。ファイルやクリップ綴じだと比較的安価に制作できます。製本や印刷にこだわると、費用はかかりますが個性を表現することができます。印刷費は、サイズがA3以上になると高額になってくるようです。
● まとめ
今回の調査で、ポートフォリオ作りに関する様々な傾向がわかりました。この傾向を参考にして作るのも、あえて違うものにして個性を際立たせるのもアリです!ポートフォリオは、はじめから完璧にできるものではりません。ポートフォリオ百科の最後「これからポートフォリオを作る人へのメッセージ」でも多くの人が言っていますが、一度作ってみたら友人や先輩、先生などに見せて、客観的な意見を聞いてみてください。もらった意見をもとにブラッシュアップを重ねて、クオリティを高めていきましょう。
3. ポートフォリオを作りはじめるときに読みたい オススメ記事6選
はたらくビビビットでは、ポートフォリオ作りに役立つさまざまな記事を掲載しています。今回はその中でも、作り始めるときに読んでおきたいオススメの記事を5つをご紹介します!
1. 「今さら聞けない?ポートフォリオ制作の基本」
はじめの作品選びから最終的なブラッシュアップまで、ポートフォリオ制作の手順や、それぞれのポイントを解説しています。目次やプロフィール、作品のキャプションといった、ポートフォリオの基本の構成も確認しておきましょう!
今さら聞けない?ポートフォリオ制作の基本
2. 「デザイナー内定者に聞く!業界ごとのポートフォリオの作り方」
業界ごとに求められるポートフォリオの構成を、IT企業・制作会社・メーカー企業・ゲーム企業の4パターンに分けて紹介しています。実例の写真付きで丁寧に解説しているので、とても参考になります。
デザイナー内定者に聞く!業界ごとのポートフォリオの作り方
3. 「ポートフォリオをつくって就活を始めよう!採用担当が見ている5つの視点」
就職活動の際、採用担当はポートフォリオのどこを見ているのか、5つの視点で解説しています。ポートフォリオは自分をアピールする重要なツール。「どう見られるか」を意識して作ることが大切です。
ポートフォリオをつくって就活を始めよう!採用担当が見ている5つの視点
4. 「ポートフォリオ制作にも役立つ!紙面レイアウトと伝わる印象について知ろう」
ポートフォリオを作りたいけど、紙面レイアウトをしたことがない……という人も多いのでは。レイアウトの基本から、ポートフォリオの場合のチェックポイントもまとめられています。紙面レイアウトに特化したソフト「Adobe Indesign」の記事と合わせてチェックしてみてください。
ポートフォリオ制作にも役立つ!紙面レイアウトと伝わる印象について知ろう
紙面?グリッド?「Adobe InDesign」で出来ること
5. 「伝えたいことはなに?紙のポートフォリオで自分を表現しよう」
「ポートフォリオの役割」の解説から始まり、具体的な事例を提示しながら "まとめ方"やレイアウトについて紹介しています。ポートフォリオを一度つくってみたら、この記事を見ながら直せるポイントはないか探してみると良いかも知れません。
伝えたいことはなに?紙のポートフォリオで自分を表現しよう
6. 「作ってわかった!就活ポートフォリオを13回改訂してわかった、ブラッシュアップ変遷記」
ポートフォリオは何度もブラッシュアップを重ねて改良していくものです。この記事では、実際に就職活動を行いながら13回ブラッシュアップを重ねた学生のポートフォリオを、改訂前と改訂後の例を合わせて紹介していて、改善点や工夫がわかりとても参考になります。
作ってわかった!就活ポートフォリオを13回改訂してわかった、ブラッシュアップ変遷記
4. 最後に
今回は、これからポートフォリオ作りをはじめる方向けに"超入門編"として制作のヒントをまとめました。はたらくビビビットではこのほかにも、内定者ポートフォリオを紹介する『ポートフォリオ百科』をはじめ、ポートフォリオ作りをサポートする様々な記事を公開しています。
また、はたらくビビビット運営の株式会社ビビビットでは、「ViViViT」というポートフォリオサービスを提供しています。こちらはWEB上に作品を投稿するとポートフォリオが作れるというサービスなので、紙のポートフォリオをつくる前にまず作品を整理したいという方は、ぜひ見てみてください。
ViViViTでポートフォリオをつくってみる
(2019/07/29更新)
(2019/07/24更新)
(2018.12.4)
著者
はたらくビビビット
ポートフォリオとデザインのリファレンスメディア